全然大丈夫

お父さ〜ん!

息子の泣き入りそうな声に振り返ると、息子の手にはポッキリ折れた私の愛用ヘッドフォン。
オーマイガッシュとはこのことである。

このご時世。
レコードセレクターを努める機会などないわけで、もっぱらヘッドフォンは音楽にハマりつつある息子が使うようになっていたのだ。

怒ったりはしない。
ただなんか哀しかった。
それを気にしてか、息子がしょんぼりしてたので「これはもう古いからさ、もう弱ってたんだよ」というと「オレわざとやったんじゃないよ」というので頭を撫でてやった。

息子はテープで補修して「まぁこれで大丈夫でしょ!」とアンバランスになってしまったヘッドフォンを再び装着し、また音楽を聴き始めた。

そうだ、これでいいのだ。
壊れたら直せばいい。
壊れたら、また作ればいい。
だから、壊れても大丈夫なのさ。

それを実践している息子。
今は何を聴いているのかな。
ボリュームは控えめにな

そろそろ一発逆転カウンターを

先日テレビを見てて驚いたのですが、どうやら世間には「彼氏にしてはいけない3B」というのがあって、これがバンドマン、バーテンダー、美容師の頭文字を取ったものだそうで、これらの職業に就いている男性と付き合うと痛い目にあうぜ気をつけなってことらしいです。

そんな「説」があったこともショックですが、いやショックは言い過ぎか、まあちょっと驚いたのですが、もっと驚いたのは、そんな説があることを全く自分が知らなかったことです。

で、これってどうなんでしょ。
自分が思うには「こんな連中と付き合っちゃう そんな私ウフフ」って、実際3Bの方々とお付き合いしている女性たちが自虐的に言ってるんじゃないかな〜なんて理容師のオッサンは思いました。
理容師は「R」なんで全然関係ない話ですが。
(ん?BARBER?)

そういえば、もっともっと随分前。
テレビで独身の子を持つ親同士がお見合いするという、なんだかワケのわからんパーティの取材をしているのを見たのですが、そこでの自営業のあまりの人気の無さに震えたのを思い出しました。
やはり一番人気は公務員だそうで、いやまあそれはそれでイイんだけれども、やはり「ロックンロールイズデッド!」なんだな〜としみじみ感じ入ったのでした。

これはもうね。
信じているものが違うんだからしょうがないことなんです。
信じているものが違う、それはつまり神様も違うんです。
それを否定するのはナンセンスなんですよ。

でもね。
こういう価値観って、二、三十年前はもっともっと蔓延っていましたよね。
あの頃に比べたら、だいぶ変わって来ましたね。
その変化のスピードは、このコロナ禍でさらに拍車がかかりましたね。

僕はね。
カウンターが好きなんですよ。
ボクシングの体重を乗せたカウンターパンチでも、サッカーでの守勢から一気に攻勢に転じるカウンターアタックでも、カウンターカルチャーでも、だいたいカウンターが好きなんです。

そろそろカウンターぶちかましたいですね。
一発逆転しましょう。

それにしても Vulfpeck はカッコイイ。
今一番、好きなバンドかも。
明日はまた明日、大好きな音楽が変わっているでしょう。
それがイイんです。
それでイイんです。

根底にあるのは……

人間はもう終わりだ……

そう真心ブラザーズが歌ってから二十年ぐらい経ったか。
でも、こう歌ってはいるけど、でも終わりじゃないよね?終わらせないよね?

って意味なのだと僕は受け止めている。
ネガティブと見せかけて、スーパーポジティブなものだと思っている。
別にこれが正解だと思っているわけではない。
自分はそう受け止めているって話だ。

セックス・ピストルズが “ノーフューチャー!” と歌っても、それを額面通り受け止めはしない。
そこに「だからこそ!」の気持ちが入っていると僕は思っている。

これは誰かに教わったわけではない。
いつからかわからないけども、自分の中で勝手に自然に極めて普通の流れで、そうなっていったのだ。
僕のように受け止めない人がいるのも知っている。
それはそれでイイと思う。

僕は、なんかこう逆説的な感じが空気が雰囲気が好きなのだ。
ひねくれているってわけではない。
極々ストレートだ。
ストレート過ぎるぐらいにストレートにそうなのだ。
ぬ?
なんだか意味わからなくなってきたので、この話はヤメにする。

緊急事態宣言が出された今。
やけに ブラッドサースティ・ブッチャーズ が胸に響くのは何故なのだろう。
やけにズキュンと来るのである。

名盤「Kocorono」を繰り返し聴いていたら、あ、そういえば妻さんのCD棚に確かブッチャーズのアルバムがあったよな……と思い出し、妻に尋ねたら「一枚だけあるよ」とのこと。
見てみたら「△」というアルバムがあった。

結婚して十年、妻さんとブラッドサースティ・ブッチャーズ の話をしたことあったっけな?
多分ないな。
僕の中で、そのぐらいの距離間に在るバンド。
それがいきなり物凄く響くんだから面白い。
来るな〜来てるよ来てる。
もうね、胸が掻きむしられるぐらいにね。

今この現状で、ブラッドサースティ・ブッチャーズ が来まくっている人って世界にどれぐらいいるだろうか……
世界で自分ただ一人なんじゃないか……

そんな思いで聴いている。
これも “音楽” の力だ。
音楽のこういうところも好きだ。

根底にあるのは「だからこそ」な思い。
だからこそ、これがイイ。
そればっかりで生きて行けたら嬉しい。

股旅。

床屋のオッサンの密かな愉しみ

2021年。
新年明けましておめでとうございます。
DOODLIN’ BARBER SHOP、仕事始めは明日からとなります。
今年もどうぞヨロシクお願いいたします。

さて。
仕事用でもプライベートでも、もはやこの一本があればそれでもう他には何もいらない……

ってぐらいお気に入りのズボン、ナウく言うなら “パンツ?” と昨年出会いまして。
大袈裟ではなく、一気に10本ぐらいゲットして、余生はこのズボン のみしか履かない、そんな床屋のオッサンになってもいいとさえ思っていたのですが、そんな度胸も財力もないので、一本で諦めたのでした。

それで一年履きまくったら、当然のごとく使用感ムンムンになってしまいまして。

こりゃイヨイヨもう一本!
さて今年のモデルはどうかしら……

と探してみるも、昨年ほどのインパクトはなく、あ〜せめてもう一本ぐらい買っておけば良かったぜ(少量生産らしくすぐに売り切れてしまうのです)と嘆息していたら、なんと昨年モデルを発見!
こんな奇跡もそうそうないぜと自分に言い聞かせ、まるで同じズボンを購入したのでした。

こうなると、着用するのがもったいなくなってしまうのが人情。
春まで寝かせて、今履いているのはリペア&違う色に染め直ししようかしら……
なんてシャレオツなことを妄想するのが楽しい。

ただ一つ残念なのが、このズボン。
自分以外の誰一人、家族や友人、お客様たちにも「それいいね!」とか「似合うね!」と言われたことが一度もないっつー残酷物語。
自己満足も甚だしいのですが、こうなるとむしろソコがいい!
これが “床屋のオッサンの密かな愉しみ” なんだぜってことで。

新年早々、聴いているのは NIRVANA と銀杏BOYZ と THE CLASH ばかり。
2021年は、そんな年にしたいっつー己の願望の現れなんですかね、違うか。
なんか元気になるんですよ。
だから、この辺の音楽を聴いちゃうんですな、多分。

というわけで今年の目標は

『床屋のオッサンの密かな愉しみをもっと増やす!』

これで行きます! 

年の瀬ラプソディ

本日、正月飾りを入口ドア上にビシリと飾りました。
二十八日に飾るのが末広がりで縁起が良いと教えてくれたのは妻さん。
彼女は私が知らないことをたくさん知っているのです。

私が大好きな漫画「BLUE GIANT」の劇中、主人公がパートナー(一緒に組むジャズの演奏者)に求める条件として

「自分と違うモノをたくさん持ってる人」

で、かつ

「自分と同じモノを少し持ってる人」

だって言ってて、なんだかそれが妙に床屋のおやじさんのハート&ソウルに響いたのでした。

これって一緒に仕事する相手でも、配偶者でも、友人関係においても、当てはまることだよな……って。

人は誰でも凸凹している。
でも、それを補い合える相手がいれば、丸くなれる。
一人で丸くならなくてもイイんだよな……って。

てなことをぼんやり考えるお年頃。
こんな私が来年には五十歳ですって。
どうする?
どうもしないし、どうもできないけども。

DOODLIN’ BARBER SHOP、年内満席となりました。
ありがとうございます。
年始は六日からの営業となりますが、年始も予約埋まって来ておりますので、ご予約はお早めに。