着眼点が変わってきた

つい今さっき。

近頃やけに数字にこだわる早起き息子と話していたら、DOODLIN’ BARBER SHOP は何年からやっているのかって訊かれて「今年で16年になるから2004年からだね」と答えたのだが、あらためて “もうそんなに経つのか……” としみじみするのを通り越して頭がクラクラしてしまった。

なんだか突然急遽いきなり感慨深い。そうか、もうそんなにか。あの頃生まれたコたちが、もう中学卒業するってことか。光陰矢の如し過ぎるぜ、全く。

今日は朝から、昨夜録画した『映像研には手を出すな』を観て涙してしまった。何がそう私の涙を誘うのかわからんのだが、毎回泣かされている。
アニメーション制作に青春の全てを捧げる三人の女子高生を描いた物語。二人の天才とそれを支えるコ。その支えるコは役割的に言えば、プロデューサーってところか。そのコが何故二人の天才にそこまで肩入れするのかは、まだ明かされていないのだが、そのコがいなければ確実に二人の天才は結び付かず、そして作品を世に出すこともできず、埋もれてしまうだろう。

そうなのだ。こういう、天才を見つけ売り出す能力のある人がいるからこそ、稀有な才能が世に出ることが出来るのだ。そう言った意味では、このプロデューサー的役割を担っている彼女も天才と言えるのかも知れない。

年を重ねたから、こういう役割が重要なのよねフフフと気づけた。段取り、これ重要。天才的な物づくりが出来ちゃう人って、これがホント苦手。もう笑っちゃうぐらい苦手。もちろん、どちらも出来ちゃう人もいるけども、それは稀。

なんだかな。いろいろなことへの着眼点が変わってきた気がする。面白いとこ、気になるとこ、グッとくるとこ。これが変わってきた。でも、それがいい感じ。

さてと。今日も一日頑張るべ。

こう云う喜びもまたある

このまま順調に行けば後数ヶ月で無事四十九歳になるであろう私であるが、この年齢になってやっと「こ、これだっ!」と思えるズボン(いやパンツと言った方がナウいのかな)に出会えた。

履き心地最高。シルエット申し分なし。スニーカーとのバランスも極めて良好。それはもう気に入ってしまってしょうがなくて、今後の人生このワークパンツがあればもう無問題と思えるぐらいに御執心なのである。

しかし、着用し始めて、ひと月ほど経つのだが誰一人として「それ、イイね」と言ってくれる人がいない。でも、そこがまたイイのである。決して負け惜しみではなく。

そればかり履いているわけにはいかないので、もう一着欲しくなってしまった。私が購入したのはネイビーなのだが、どうやらナチュラルっつーのもあるらしい。はたして私は似合うのか?と思いつつも、いやでもこれだけ惚れ込んでいる逸品なのだ。ちょっと頑張って、もう一着ゲットしようぜ。と決心し、ネット上をあちこち彷徨うも。すでにどこの店でも完売となっていて驚いた。

でも、諦めきれずにいろいろ様々なキーワードで検索していたら、ついに発見。どうやらHPをリニューアルしてたらしく、その間販売出来なかったってのが理由らしい。ベリベリラッキーである。

で、一晩じっくり考えて、先ほど思い切って注文した。何しろ仕事用のワークパンツであるからにして。何にせよ必要なモノなのだと己に充分に言い聞かせてね。

気に入ったものが見つかったら、それがダメになっても、同じものを使い続ける。スニーカー(adidas campus)、キャップ(DECHO)、エプロン(Barber & apparel 中村商店)、そして今回のワークパンツ。(全部仕事着である)

こういうものたちが身の回りに少しずつ増えて行くと云うのは嬉しいものだ。自分が出来上がって行くような、そんな気持ちになれる。このワークパンツが、今後も発売されますように。モスグリーン、グレーを作ってくれますように。

股旅。

絶妙な塩梅でチョロリとね

当店のお客さんの中には、自営業をなされている方が結構多くて、その方々から同時多発的に幾人もに

「ショップカードはないんですか?
うちの店に置きたいんですけど……ルルルラララ」

と、とても有難い申し出を受けまして。

でも今あるのは名刺だけだし、そうなると個人情報をゴンヌズバーなわけで、じゃあそれならと今更ながらショップカードを作ることにしました。

そうなると、お客様方が営んでいるお店のカードも置きたいぜとカードディスプレイなるものを用意してみたのですが、これが、なんとなくそこはかとなくダサい。
格好良いカードを置こうとも、どうにも映えない予感しかしない。

なので、ちょいと色を塗り替えるべかと画策中な訳です。
ピピーンと来たのは、当店の外壁と同色のブルーグレーなのですが、なんだかこういうときってシンプルにオフホワイトとかの方がきっとイイのだろうな……
いや、もしかしたらこのままで良いのかも……

余計なことはしない方がモアベター。
これは数少ない、五十年近く生きてきて学んだことの一つです。
でもまあ、近々何かしらちょっと手を加えるとは思います。
絶妙な塩梅でチョロリとね。

で、手元にあるショップカードを置いてみたのですが、圧倒的に数が足りない。
仕方ないから、アナログレコードを買ったときに付いてくるダウンロードカードを置いてみました。
うむ、なんだか良いアクセントになっているような気がしないでもない。
ポイと捨てるのも忍びなくて取っておいたのだが、これイイかも。
いや、イイねこれ。
音楽好きっぽさがブイブイ出ててイイよ。

とりあえず、カードが出揃うまで、これで行こうと今さっき決めました。
こういうのはね、少しずつ増えて行くのが良いのですよ。
無理に隙間を埋めることはないんですよ。
焦ってやると、そこから綻びが出て来ちゃうものなんですよ。
これもまた数少ない、五十年近く生きてきて学んだことの一つです。

さてと。
思い出野郎Aチーム でも聴くとするかな。

股旅。

プレイリストに歴史あり

近頃マイブームなのが、以前自分が作った iTunes のプレイリストを聴き直すこと。

これが何とも新鮮で面白い。
かつて自分が選曲したものなはずなのに、全然自分の選曲のような気がしないのは何故かしら。

何処かの誰かが DOODLIN’ BARBER SHOP のために選曲してくれて、そのどれもが私の好みの音ドンピシャで、スゴいねアンタ、随分とオレのツボを熟知しているね!
と感嘆している感じ?
そんな気分なのである。

と同時に「自分ブレてないっす!」とも感じた。
明らかにそこにいる自分も感じるのである。
自分じゃないようだけども、絶対に自分なのだ。
言っていること無茶苦茶みたいだが、こういう気持ちわかるでしょ。

先代の iMac からのデータ、だから約十年分のプレイリストが保存されていることになるのか。
先代の iMac は新婚当時に買ったから、それつまり妻さんと過ごしたこの十年が凝縮されていることになるのか……と考えてみると何ともスペクタクル。

息子が生まれた頃合いのプレイリストもあって、それがどこからどう聴いても無敵のハッピー感満載で、何とも微笑ましい。
東日本大震災後、計画停電で明日をも知れぬ日々を過ごしていた頃のプレイリスト。
旅行に行ったときに車内で流す用のもの
開店十周年記念のもある。

プレイリストに歴史あり。
たかが十年、されど十年。
そこには我が家の歴史が刻まれているような、そんな気がした。
うむ、面白い。

変化し続けながらも、その芯は揺らがない

KIRINJI が今年いっぱいで現編成のバンド活動を終了するそうで、そうなると弟の泰行さんが2013年に脱退してからの活動になるから約7年でか……早いな……

と思ったが、ビートルズは1962年のレコードデビューから1969年リリースの事実上のラストアルバム(になるのかな?)である『アビイ・ロード』まで、たった7年で駆け抜けたのか……

ビートルズ凄すぎるな……
凄すぎて震えが来るよ。

ビートルズの凄さなんて語り出したら止まらないし、全然終わらないのだろうけど、私が思うビートルズの凄さをちょっとだけ語らせて欲しい。

デビューから解散までに、その音楽性はあちこち変化しまくったわけだが、でもその楽曲全てが完全にどう考えても、何処からどう見てもちゃんとビートルズなところが凄い。
なんなんだろ。
それはメロディなのかな。
ハーモニーなのかな。
何かビシッと筋が通っているなと思うのだ。

変化し続けながらも、その芯が揺らがない……
私も自分の店を15年続けてきたが、我がDOODLIN’ BARBER SHOP に芯はあるかな。
メロディやハーモニーみたいな何かがあるかな。
あると良いのだが、それは自分ではわからんって方が良さそうだ。
自分で言ったら野暮になる。

さすがに15年続けてきたら、自分の後ろに道が出来てきた気がする。
それは狙ったものではない。
気づいたら、いつの間にか出来ていた。
狙ったものは全部ダメだった。
何の気なしに継続してたことだけが、道になってた。
そんな感じ。

続けるって大事だな……
近頃、十数年ぶりになるようなお客さんが相次いで、あゝ続けてきて良かったってしみじみ実感したんだった。

そういえば、我が息子も来月で7歳だ。
彼の7年もビートルズの7年と匹敵する濃厚濃密ぶりだと思う。
息子が特別だってわけではなく、この誕生してからの7年は誰しもが過ごす濃密な期間だと思うのだ。

その濃密濃厚な期間を一生のうちで、もう一度過ごすことが出来たなら、それはきっと幸福なのだろうな。

今回もまた、話が行方不明になってきたので、そろそろ筆を置こう。

股旅。