絶妙なバランスを追い求めて日々奮闘

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仕事着にと用意したセントジェームスの OUESSANT がすこぶる良い。
着心地はもちろんなのだが、着ている感じがなんだか良いのだ。
着ている自分がなんだか「好き!」って感じる感じだと言えば良い感じだろうか。
仕事用ってことで、その上から羽織るのはもちろん中村商店のエプロンなのである。
これと組みわせることを意識したことは言うまでもない。
何事もトータルバランスなのである。
単独で光り輝くっつーのも限りなく魅力的なのではあるが、四十路半ば過ぎともなると何かしらと組み合わせることで隠れていた良いものが浮き上がってくるっつーのに心くすぐられるのである。

 

 

などと偉そうに書いてみたが、自分自身がアンバランスの極致にいるってことは百も承知のつもりなので御勘弁願いたい。

 

 

バランスと言えば、今話題のドラマ『下町ロケット ゴースト』なのである。
アンバランスと見せかけて、実は絶妙にバランスが取れてしまっているキャスティングが面白い。
担当の人は大いに盛り上がりながらキャスティングしたことだろう。
面白そうな仕事だ。

 

 

私の仕事も常日頃から絶妙なバランスを求めているものかもしれない。
スタイルはもちろん、会話だとかテンションだとか選曲だとか諸々絶妙なバランスを追い求めて日々奮闘しているようだもの。

 

 

そんなこんなで日々過ごして生活していたら、いつの間にか時が経ち、良い塩梅で老成していきたいものだ。
生き様も死に際も何もかも絶妙なバランスを追い求めて。

 

 

振り返れば「うむ!ナイスバランス!」と笑いたいものだ。

 

 

そんなわけで、絶妙なバランス感覚でニール・ヤングの “Harvest” を聴くとしよう。
もちろん、アナログ盤で。
レコードの何が良いかって、多分きっとバランスなのだと思う。

 

 

良いものは全てバランスがとれている。
悪いものは全てバランスがとれていない。
究極、これでいいと思う。

 

 

 

これでいいのだ。

ちょっと大変ぐらいがちょうどいい

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空き時間に芝刈りをした。
これが意外と重労働で汗をかく。
手もグローブなしだとマメが出来る。
フォレスト・ガンプみたいに芝刈りマシーンにまたがってササっとやってしまえれば楽だが、こういうことはあまり楽じゃない方がいい。
ちょっと大変ぐらいがちょうどいい。

 

 

週刊モーニングを読み始めて三十年近くになる。
唯一欠かさず読み続けている漫画雑誌だ。
毎号読んでいると「ぬ?あの漫画は?」となることがある。
いつの間にやら連載が終了しているのだ。
これといって人気がないわけではなく、それなりに単行本も出ているのに、なんの予告もなく、まるで最初からなかったかのごとく終わっているのだ。

 

あれってなんなんだろ……

 

不思議でちょっと不気味だったりもする。
まあ別に気にしないでも暮らしていけるんだけど、なんとなくいつも心の片隅にある……みたいな話だ。

 

 

先日、裏庭のオリーブの立て直し&剪定をしていただいたときに、息子が造園屋さんにもらった芋虫。
息子はそれを大事に虫かごに入れて観察しているのだが、これがもうこの世のものとは思えないぐらい巨大で不気味で失神しそうになる。
ムシャムシャと息子が虫かごに一緒に入れたオリーブの葉を食べていたのだが、数日前いきなりピタリと動きが止まった。

 

 

と見せかけて、よく見ると何やらウニョウニョと表面が動いていたのだが、それも終わり、巨大だったボディも半分ぐらいに縮んでひたすらジッとしている。

 

 

これは果たして、お亡くなりになられたのだろうか……
それとも蛹になる準備に入ったのだろうか……

 

 

私はもう捨ててしまいたくてしょうがないのだが、息子がそれを激しく拒む。
これは進化の過程なんだ、もうすぐ第三形態になって出てくるんだ!
と息子が言う。
シンゴジラの見過ぎである。

 

 

そんなわけで強制的に静観させられているのだが、正直しんどい。笑

 

 

息子が飼っていたカブトムシは先日最後の一匹が昇天なされた。
ノコギリクワガタもほとんどご臨終なされた。
残るはコクワガタだけ。
秋も深まってきたのだなと昆虫から感じる趣。
いとをかし。

そのドアをノックしろ

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こないだの猛烈台風に倒されてしまった裏庭のオリーブを造園家さんがチチンプイプイと立て直してくれました。

 

 

正直、私は「もうダメだ。どうやって処理すべきだろうか」と後ろ向きなことばかりを考えていたのですが、妻さんは違いました。
倒れた直後から、どうやったら復活させられるかなと考え調べ検索していたのです。

 

 

あんなに見事に倒れているのにまさか……
と思いきや、オリーブの根元を見て驚きました。
太い根が繋がっていているし、葉っぱもまだまだ枯れる気配がない。
私は妻さんに心底敬服するとともに、初っぱなから諦めていた自分を恥じました。

 

 

そして見事立ち直ったわけですが、一番太いところは折れてしまっているらしく、あとは樹の生命力次第とのこと。
竹で補強もしてくれたので、これでもうちょっとした暴風ぐらいじゃ倒れないことでしょう。

 

 

なんだかね。
今回のこの一件には学ぶことがたくさんありました。
やはりまだまだ私は未熟であります。

 

 

先日、ぼんやりテレビを眺めていましたら、とある俳優さんが「映画にこだわっていたはずなのに最近よくドラマで見るけど、あれってどういう心境の変化なの?」と質問されてまして。

 

 

その俳優さんは、尊敬する監督さんに「自分のこだわりなんか捨てて、来たもの全部やってみなさい」と言われ「意識が変わってなんでもやるようになった、結局自分が苦手なもの自信のないものを排除していただけだったんだなと気づけたかな……」と応えてました。

 

 

その応えに対して「そうすることによって良いことと悪いことはありましたか?」と訊かれると

 

 

「悪いことはないけど……傷つことは多いかな」

 

 

と返してて、「こりゃスゴイや!」と私は感心したのでした。

 

 

傷つくって、何より一番悪いことのような気がするのですが、それを悪いことにカテゴライズしないって、それってとても強いな〜と。
ようはあれなんですかね。
物事を違った角度で見てみると、ものすごく重荷に感じていたようなことも「あれ?大したことじゃないんじゃね?」となるみたいなのと一緒なんですかね。
違いますか?
すみません。

 

 

この話、前述のオリーブの話と繋がってないようで見事に私の中で繋がっている話なのです。

 

 

それでは股旅。

どうか遠慮なく招かれて戴きたい

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今月五日の開店十四周年記念にと妻さんから戴いた魔除猫(by 横尾忠則先生)と昨日深大寺で購入した招き猫をさりげなく店内に飾ってみました。

 

招き猫の右手が招くのが金。
左手が招くのが客なのだそう。

 

どちらも是非ともご遠慮なく招かれて戴きたい。

 

 

十四周年だからと言って、殊更何もどうもしていないのですが、これまたさりげなく新タオルを仕入れてみました。
今のところ、お客さんの誰一人も気がついていないがネイビーのがそれです。
(いつの間にやら、観葉植物の “ソング・オブ・ジャマイカ” がなくなっていることに気づいたドゥードゥリンマニアのお客さんは数名おりました。ありがとうございます!)

 

 

何周年とかって、オレこんなに頑張ったよ、だから褒めて!
などと言う邪な気持ちが全くないと言えば嘘になりますが、その根本は支えてくださった皆々様への感謝の気持ちなのです。
この想いは、やはり年を重ねるごとに広く深く大きくなっています。
それはもう気持ちいいぐらいに。

 

 

そうしたら、旧友が本日発売のザ・クロマニヨンズのニューアルバム『レインボーサンダー』のアナログ盤を周年祝いにと贈ってくれました。
ツボ突きまくってくれるもんです。
ありがたし。

 

 

今ちょうど、聴きながらこの日記を認めているのですが、実にイイ感じ。
この声、このビート、このメロディ。
今まで三十年聴いて来たのですから、これから三十年も楽勝で聴いていそうです。

流れ星か 路傍の石か

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本日、2018年10月5日。
めでたくも DOODLIN’ BARBER SHOP は開店十四周年を迎えることができました。
これもひとえに皆様の温かいご支援、ご愛顧の賜物と心より感謝申し上げます。
ルルルラララ。

 

 

屋号に「BARBER SHOP」と入れるのは、自分の店を出すと決意したときから決めてました。
入れる理由にたいそうなものはなくて、ただただ “なんとなく” でした。
“なんとなく” 、そんな気分だったのです。

 

 

でも、その “なんとなく” な気分に従って正解だったな今思います。
弱ってたり焦ってたりすると、そんな “なんとなく” な気分をないがしろにしてしまいがちではありますが、今後は極力減らして行きたいです。
そして、このまま “なんとなく” 余生を渡っていけたらなぁと薄ぼんやり願っております。
そのためにすべきこと、それはきちんと自覚して。

 

 

妻さんから、さりげなく十四周年祝いをいただきました。
いつもありがとう。
手作りの「Doodlin’」刺繍入り巾着と横尾忠則先生のポストカードと魔除け猫ストラップ。
ポストカードはビートルズの四人を描いたものと床屋のサインポールが描かれた夕暮れの景色のものの二枚。
横尾忠則先生が世界で評価されていることに激しく頷かざらずにいられない色使いと世界観です。

 

 

そしてBGMは、もちろんザ・ハイロウズの『十四才』をナイスチョイス。
もちろん7inch のアナログ盤であることは言うまでもありません。

 

 

♪あの日の僕のレコードプレーヤーは
少しだけいばって こう言ったんだ
いつでもどんな時でも スイッチを入れろよ
そん時は必ずおまえ 十四才にしてやるぜ♪

 

 

自分自身の「十四才」が振り返ればとても重要な年だったように、この自分の店の「十四才」もきっとそういう年になることでしょう。

 

 

ともあれ感謝。
周りに溢れる愛に感謝。

 

 

どうもありがとうございます。

 

 

DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平 拝