おぼろげながら、見えてきた気がする。

店前で咲き誇っていた隣家の桜が昨日の突風で散り始めた。
このピークを過ぎた感……嫌いではない。
芝庭もその花吹雪の名残りで彩られ、なかなか趣がないでもない。
うむ、嫌いではない。
 
 
先日執り行われた某アウトドアのイベントに行ったお客さんが言っていたのだが、来場している人々の半ズボン率がかなり高かったそうだ。
全然まだまだ肌寒いこの時季に既にハーフパンツァー。
筋金入りである。
 
 
小生もこう気温が上がってくると「いつ着る?今じゃないでしょ!いや、今でしょ!」の延々リフレインなのであるが、来月とうとう四十代後半に突入する青春真っ盛り。
いい加減、半ズボニストから華麗なる脱却をはからなければならないかなとも考えている。
 
まあこんなことを三十代後半ぐらいから毎春言っているのだが、未だに半ズボンを着用し続けているわけで、今年もまた元の木阿弥なのではないかと睨んでいる。
さてどうする。
 
 
クエンティン・タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』を観た。
相変わらずの胸糞悪さっぷりに惚れ惚れした。
もちろん褒めているのである。
いい意味で、果てしなくしょうもない。
タランティーノ監督にしか撮れないものを撮っているってのがスゴい。
この無邪気さと云うか、吹っ切れている感……見習いたいと思う。
マニアックでありながらも、その根底にある揺るがないポップ感……うちの店でも出来ないかしら。
 
 
もう半年も経ってしまったが、塚本功さんのミュージック・ビデオのロケ地として、DOODLIN’ BARBER SHOP を使用していただいたことは、一つの大きな転機になった気がする。
その直前、ちょっと欲を出して某雑誌にタイアップ広告を載せたりもしたが、あれは失敗だとまでは言わないが、うちの店や自分のやり方にそぐわなかったんだなぁ……としみじみしている。
 
 
もう、ここまで来ると断言してもいいだろうから言うが、僕は間違いなく「音楽」が好きなのである。
そして、それは店内にも店外にもヒシヒシと現れていて、なんかこう、うちの店そのものが音楽のように感じられる時がある。
だから、もっともっと「音楽」を打ち出して行こうと思った。
ミュージック・ビデオの撮影に使われる……これほど光栄で嬉しいこともない。
 
 
うちを推薦してくれた 音楽喫茶MOJO 店主の昭太郎さんには心底感謝しなくてはな。
どうもありがとうございます!
おかげで、目指すべき雰囲気が見えた気がします!
 
 
さあて、星野源の新作エッセイでも読みながら、REI HARAKAMI でも聴きましょうかね。
 
 
股旅。
 

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