そういうの良いね

さっきコンビニに寄ったら、某日本人バンドのライブチケット販売の広告が貼ってあって、どれどれなんつって見てみたら、このチケット代がなかなか可愛らしい高価格で驚きました。
 
私が高校生の頃、RCサクセションやブルーハーツのコンサートにちょくちょく行ってたのだが、思えばあの頃のチケット代は安かった。
クリスマスのRC武道館公演が4000円ぐらい。
ブルーハーツも3300円ぐらいだったと記憶している。
ジュンスカの汐留PITのライブチケットなんて2500円ぐらいでしたもの。
お小遣いやお年玉や、内緒でやった日雇いの引っ越しバイト代などで、充分に賄える値段だったから行けたのだな〜としみじみ。
 
今の価格じゃ、とても行けない。
いや、そりゃ大好きなアーティストのライブだったら、それなりに出したいし、出すし、そこは惜しまないけども……ともかくまあ気持ちは甚だ複雑なのである。
 
「昔は労働者階級の叫びを歌ってたようなバンドがさ、今となっては金に余裕のあるオッサン達しか行けないようなチケット代で来日公演をする。
俺としては、金のない若者たちがいけるような値段設定にして欲しいんだよね。
そういう若者たちにこそ聴いてもらいたいような曲やアルバムを作って欲しいよ。
無茶だし無理なこと言っているのはわかっているよ。
これはあくまでしょうもない偏った戯言。
ただ、俺は行かない。もういい。」
 
一回りほど年上のお客さんが言っていた言葉です。
お客さんの言いたいことは、たくさん伝わってきました。
しょうがない、本当にとてもしょうがないことなんだけども、なんだかこうムズムズする。
なんかこうね……もどかしいですね。
 
そんな僕は、大好きなMOGWAIってバンドが、九月に発売するニューアルバムに先駆けて新曲を YouTube に公開したと聞きつけて、猛ダッシュでアクセスしました。
思いの外、かなりポップでアルバムへの期待は膨らむばかりなのですが、私が気になったのは(YouTubeを観ていると「これ好きだったら、こんなのも好きでしょ?」的な他のアーティストの曲がリンクされているじゃないですか、それで見つけた)Daughter ってバンドで、これがもう凄く良くて身震いするぐらいだったのです。
 
こういうの嬉しいけど、困ります。
音楽ってのは、どれだけ素晴らしい音楽を聴いても決して満腹にはならない。
むしろ、もっともっとイイ音を欲するようになってしまうのです。
この辺でベリー最高に良い塩梅で収めることが出来たら良いのですが、全然全く出来ません。
ホントほとほと困っているのです。
 
写真で私が持っているギターは、Gretsch “G6138” 。
これは高校時代からの友人カワサキくんのものなのですが
「テッペーの店に似合うと思うんだよね……よかったら飾ってよ!」
と十数年前から無期限でお借りしているものなのです。
 
「宝の持ち腐れ」って言葉がジャストフィットしそうでありますが、このギターのお陰で自分の店の指針が出来たと云いますかね。
ある意味、シンボル的なものになったいるわけです。
私の中で。
 
なんか、そういうの良いじゃないですか。
 
ま、そんなわけでそろそろ仕事します。
 
股旅。

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