好きの向こう側には何がある

今年で四十七歳になるというのに、私は未だにクリームパンが好きだ。
幼稚園に通っていた頃にはしっかりとクリームパンが好きだったという記憶があるので、もうあれこれ四十年以上にもなるクリームパン好き人生である。

 

子供の頃に好きだった物事は大人になっても、そのまま好きなことが多いと感じる。
叔父の結婚式の披露宴で、甘エビを知らないおじさんおばさんにまで「頂戴!」とせがんだことを覚えているが、あれは三歳ぐらいのこと。
幼稚園の年長の頃にはビートルズの “Ob-La-Di, Ob-La-Da” が好きだった記憶があるが、ビートルズも甘エビも未だに大好きなままだ。

他にもいろいろたくさん幼少時から好きなものがあるが、今挙げたクリームパン、ビートルズ、甘エビは間違いなく死ぬまで好きだと思う。
嫌いになるかもしれないなんて要素は全くナッシングだ。

 

「好き」って大事だ。
そしてとても素敵だ。
もしかしたら、私は「好き」に囲まれたくて、この仕事を選んだのかも知れない。
私は髪を切るのが好きだし、人と話すのも好きなのだろう。
文章を書くのも好きだし、Tシャツを作るのも好きだ。
好きな服装で、好きな音楽流して、好きなものを店内に飾って、もう何もかもスースキスーだ。

 

かといって、俺は嫌いなことはしないタチなんだぜ〜などとふんぞり返って嘯く気はサラサラない。
嫌いなことがあるからこそ「好き」が輝くっつーもんである。
今後の人生、どれだけ「好き」が増やせるか……
それはある意味「幸福」の指標になるかも知れないなとぼんやりと思う。

 

どうでもイイ話に感じるかもだが、今の私にとっては甚だ重要なことなので書いてみた。

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