なりたいようになれるかな

Tommy Guerrero が2003年に発表したアルバム『Soul Food Taqueria』。

 

リリース当時、DOODLIN’ BARBER SHOP 開店に向けてコンセプトはどうしようか、内装外装はどんな雰囲気にしようかと日々悶々と思案していた真っ最中だった私に、このアルバムは多大な影響とヒントを与えてくれました。

このアルバムが持つ空気感、このジャケットの世界観、それと Tommy Guerrero 本人のルーツ、スケーターでありながらミュージシャン、紡ぎ出すのは様々なジャンルをミックスさせたオルタナティブ感溢れる音。

このアルバムがさらりと流れていることが、この上なく似合うような店にしたい……

32歳だった私はそう願って店づくりに勤しんだのでした。
その頃から、このアルバムは絶対にレコードで欲しいと思い続けていたのですが、これがなかなか見つからない。
なかば諦めて十数年を過ごしていたら、昨年末にポッと発売されたから驚いた。

 

しばらく開封もせずに、店内に飾っていたのですが、つい先日ふと思い立ちビシッと開けました。
レコード針を落とした瞬間、今まで数百回は聴いたであろう音が、全く違った感触を持って広がるのを感じました。
飾ってあるレコードジャケットを見て「え?これレコードで出てたんですか?」と驚かれるお客さんたちも幾人か。
BGMで流せば、「これ、いいですね。誰なのですか?」と訊かれることもしばしば。
得意げにこのアルバムへの思いを鼻息荒く語りだす鬱陶しい DOODLIN’ BARBER SHOP 店主。

 

十五年前の私よ。
どうやら、ゆっくりではあるけれども少しずつキミの願った店に近づきつつあるようだよ。

 

Tommy Guerrero 、以前彼の主催するイベントに行ったら、開演前の客席を全く気取りもてらいもなくベビーカーを押しながら歩き、ファンの方々と笑顔で語らい、自身のステージでないときも、舞台袖でニコニコと客演の方々の演奏に聴き入り、そして本人のステージでは圧巻の存在感を醸し出しつつも、そこに気負いはなく、ゆらりゆらゆらイイ塩梅に硬質ギターを弾き鳴らしていた。

 

そうだった。
私は彼のようになりたいと憧れていたのだ。
今書いてて、そのことを思い出しました。
大切なことです。
これからは忘れないようにします。

 

DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平

 

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