久しぶりに写真なし日記

約六年ぶりに歯医者に通い始めた。

ここ最近、どうにも気にさわる奥歯の鈍痛があって、そんな話をお客さんとしていたら「違和感があるなら早いうちに行ったほうが良いですよ〜」と的確なアドバイスをされたので、ついでにそのお客さんが行っている歯科医も教えてもらって、即日予約の電話を入れたんだった。
予約を入れた時点で、それほどのものではなかったのだが、なんだか日に日に痛みが増している気がした。
しかし、予約日は一週間も後、今風に言うならば「どんだけ〜!」である。
こうなったらもう、他の歯科医に急患で飛び込んじゃおうかしらん……なんて邪な気持ちが芽生えもしたが、そこはどうにか堪えて予約日当日を迎えたんだったんだった。
歯科衛生士が丁寧に丹念に私の歯をサーチしてくれた。
それから歯科医が現れてデストロイしてくれるっつー寸法だ。
しかし拍子抜けなことに、「うん、良く磨けてますね〜」との御言葉。
いやいや、じゃあこの痛みは?と訊いたら、これは疲れとか季節の変わり目などで抵抗力が落ちたときに、以前の治療痕にできた隙間から細菌が入り込んで炎症を起こしているんだぜとのこと。
コレは虫歯じゃないと言うのだ。
マジか!
今風に言うならば「いかほど〜!」である。
いや、でもココに小さな出来かけの虫歯(全く自覚症状なし!)がありますね〜おっとココに欠けてしまった歯がありますね〜ってことで、今後はその二歯を治療していきましょうとのこと。
もしかしたら10本ぐらい虫歯があるんじゃないかとビクビクしていたので、この結果にはホッと尻を撫で下ろさせてもらった。
結婚して九年弱、思い返せば、それから歯へのケアをそれ以上にするようになったんだったな。
ササッと歯磨きを済ませようものなら、ちゃんと磨いている〜?と妻さん。
彼女と一緒に暮らすことによって、しょうもなかった健康への意識が変わって行くのを感じた。
六年前に歯科医に行ったのも、息子が生まれてくるからというのが切っ掛けだった。
その前に歯を整えておきたいと思ったのだ。
長年気になっていた親知らずも二本抜いて、数ヶ月通っていくつかの虫歯も一掃させた。
そして今回も同じような思いが働いているのを感じる。
順調に行けば、自分はあと一年半で憧れの五十路に突入するわけで、その前にいろいろと整えたいと考えている自分がいる。
手強かった爪白癬も三ヶ月の内服薬服用を完了し、どうにか完全にデストロイ出来たようだ。
そうなると次は歯だろ!ってなるのは自然の流れだと思う。
何かのテレビで誰かが言っていたのだが、七十代の半ばともなると同級生の半分はすでにゴートゥーヘヴンとなっているのだそうだ。
そう言われてみればそうだろうなと、なんだか妙に納得したんだった。
今年の夏が終わってしまうのが、なんだかどうにもセンチメンタルな気分になったのも、人生の折り返し地点を通過し、人生下り坂最高!そう思える年齢にだんだん近づいて来たからなのだろう、多分きっと。
センチメンタルは、今後さらに加速するだろう。
五十路を目前に控えて、心身を整えたい、学びたい、あれもしたいコレもしたいという思いも加速するだろう。
その反面、あれもいらないコレもいらないって感覚も研ぎ澄まされて行くだろう。
こうやって人は年を重ねて行くのだろう。
全部多分きっとだけれども。
なんだか “だろう” 連発の駄文になってしまった。
ごめんなさい。
それでは股旅。

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