弥生 あれやこれや

月曜日から昨日まで、ちょいとお暇をいただいて妻ちゃんの実家がある九州へ行ってきました。愛猫 スナスケをペットホテルに預け、家族三人で、東海道新幹線で。

新型コロナ事変の影響で東海道新幹線は空いていました。東京駅も、駅弁売り場も、いつも通りではなかった。行き交う人々のほとんどがマスクを着用していました。いつもなら構内の彼方此方から飛び交う異国の言葉もかなり少なくなっていました。

義父さんのガレージは相変わらずそれはもう見事な空間で、そこに行くのが楽しみで仕方ない息子の反応も歳を重ねるごとに大きくなり、義兄さんのお宅がまた物凄くて、あちこち興味津々眺めている息子を見ていると、ホントまあこの年齢でこんな物事に触れまくっていたら、いったいどんなヤングボーイに育っていくのかしらん……と一人鼻息荒く興奮している親バカ、それが私なのです。

小倉駅前にあるレコード屋を見つけたときは胸が踊りました。自分のテンションを上げるのは、レコード屋とプラモデル屋。これは四十年前からずっと変わらぬままです。そのレコード屋にさっと入ってさっと見つけてさっと出てきました。収穫はトミー・ゲレロのデビュー前のレア音源を収録したらしいミニアルバム。もちのろんでその中身は最高でして。帰ってくるなりヘビーローテーションなのは云うまでもありません。

レコードと云えば、ずっと楽しみにしていた『大人の科学マガジン』が本日届きました。なんと付録は「トイ・レコードメーカー」。スマートフォンの音源からアナログレコードを自作出来るっつーとんでもない代物なんです。だって、レコードをカッティングする機械なんて、安くても数百万円するんですよ?それが大人のお小遣いレベルの金額で手に入れられるなんて夢満載ですよ。すごいぞ、学研!

で、私が注文したのは特別増量版だそうで、3分から4分の曲を片面に収録できる 5inch のレコードが20枚付いている。ってことは、全部で20曲、レコードで欲しくて欲しくてしょうがなかった、でもレコードでは出てない、もしくは手に入らないあの曲もこの曲も、レコードが作れるんだぜ!ってことなわけです。こりゃ興奮しますな。上手くできたら、店で流しますので、どうか聴いてやってつかあさい。

それともう一つ収穫だったのは、帰りの新幹線内で読む本が欲しいな……と妻ちゃんの本棚を物色してて見つけた『ナイフ』(重松清著)でした。この本、ちょうど二十年前に文庫化されたときに買って読んだんですよ。で、この本がキッカケで重松清作品を随分と長い間読みあさってました。でもですね。今回読み直して気づきました。結局、これ以上の重松清作品はなかったんですよ、私の中で。二十年ぶりに読んだ短編集でしたが、二十年ぶりに読んでも収録されている短編の中で「エビスくん」が一番でした。新幹線内で涙が止まらなくなりましたもの。

でも、その涙のわけは二十年前とは違いましたね。この二十年で、私も結婚し、息子が出来ました。もうそれがね、私の眼差しを圧倒的に変えたんだなってね。思いっきり実感できましたよ。幸せです。ありがとう。最近の重松作品も読んでみるよ。皆さんも、機会がありましたら「エビスくん」読んでみてください。

エビスくんと云えば、同業の友人 飯田さんの店「理容室EBISU」が、65周年を迎えたそうで、その記念にと飯田さんが自作したエコバッグをいただきました。ありがとうございます!そして、おめでとうございます

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