マスクの下では微笑んでいるよ

東洋人は表情を目元で作り、西洋人はそれを口元で作る。

だから、西洋人はマスクをつけることを嫌がり、東洋人はそれほどの抵抗を感じない……なんつーことをテレビが言っていた。

何故だか私も近頃マスクを着用していることが多くなったのだが、出先で知っている方に遭遇したとき「はたして先方は自分のことを認識出来るのだろうか……」と一抹の不安が過り、挨拶をしても「は?」と怪訝な顔をされたらどうしよう……なんて数秒考えたのちに挨拶もせずに華麗にスルーしてしまうことがあるのだが、実はバレバレだったりするのだろうか。
こう見えて、私はマスクの中でいつも微笑んでいるのだが、はたしてそれは皆さんに伝わっているのだろうか。

当たり前のことだが、iPhone の顔認証もされなくて、これまためんどくさい。

新型コロナのせいで余計な手間や気まで使うようになった。甚だ迷惑である。

イベントも片っ端から、中止もしくは延期となっている。明日開催予定で、ものすごく楽しみにしていた「Record Store Day」も六月に延期になった。(2008年に始まった毎年4月と11月にレコードストアの文化を祝うために開催される素敵なイベント。レア盤の再発や、レコード化を待望されたアルバムがリリースされるからヨダレが止まらないのである)

通販で売ってしまえば売れるのだが、このイベントはレコード屋に足を運んでもらうっつーことがキモなのだ。そうなるともう現状では開催は無理なわけで、それはもう仕方がないのだが、近頃「仕方ない」や「しょうがない」が我が物顔で闊歩してて、なんだかそれが悔しい。

後ろ向きの「しょうがない」はいやだ。出来ることなら前向きな「しょうがない」でヨロシク願いたい。こういう鬱屈した状況が長く続くと、どうも私は軽薄で思慮の浅い行動に出がちになってしまって、その度に妻さんに咎められる。耳を傾けると冷静沈着で的確な意見ばかりだから感嘆させられる。妻さんの言うことを聞いておけば、まず大丈夫だな。

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