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あれやこれやとなんだかんだしているうちにいつの間にやら五月も半ば過ぎ。このまま春を満喫出来ぬまま梅雨を迎えることになるのだな……そう思うと口惜しいのである。

数年後「2020年の春はなかったようなもんだ……」誰かが何処かでそう呟いているかも知れない。

2020年の春と云えば、あの床屋のおっさん、随分とあたふたしてやがったな〜ケロケロ。

なんつって、いつか何処かで嘲笑されたくないぜ!と思い、私は自分自身の言動に気をつけている。そうだ、自分ポリスだ。

ちょっと待て、それ言う前に、それする前に、一度立ち止まって周囲を見渡し、深呼吸し、スクワット三十回しておこう。気持ち的にはそれぐらい引き締めているつもりだ。

某有名DJは、自身の SNS で、聴いているレコードと家族ネタしか投稿していないらしい。今まで通り、何も変わらずにだ。

私は、それもある意味メッセージだと思う。強がりではない。そうありたいよねって意思を感じる。ジタバタすんなよ、ホコリが立つぜってね。全然違うかもだけど。

どうやら偉い人が、近々一人十万円のお小遣いをくれるらしい。それはありがたいぜとほくそ笑んでいたら、先日カットしに来てくれた若者が

「ボクはちゃんと使いたいと思っているんです。それもネット通販とかではなく、実店舗に。縁のある店で使いたいんですよ。なので、新しい DOODLIN’ のTシャツ作って欲しいな〜」

なんて言ってくれたもんだから「偉いな〜」と感心するのと同時に嬉しかった。例年だと、GW明けに「新作作るんだぜ〜」と鼻息荒く発表していたのだが、今年はしていない。なんだかどうも、ほらそんな空気じゃないじゃない?と手前勝手に自粛していたのだ。

でも、彼からのありがたい言葉を頂戴して、気が変わった。そもそもなんで私はブレーキをかけていたのだろうか。全然止まる必要なかったじゃないか。

ってことで、今新作TEE を作っている。今回はいろいろ思うところあって、フロントにはDOODLIN’ BARBER SHOP としての、今この現況を踏まえての「こうありたい、こうなりたい」って思いを乗せたメッセージをプリントすることにした。(屋号はバックに小さく。ここもミソ)

なんかこう、小さな床屋ではあるけれど、自分はこうありたいってのを発信してもイイじゃない!そう思えたのだ。

来月の十六日、ここに移転してちょうど五年になる。それに合わせてリリース出来るよう頑張っている。なんだか、とても良いものが出来る予感がムンムンしているので、是非とも楽しみにしていただきたい。

どうぞヨロシクお願いします。

DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平 拝

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