それを待っていた

先日作ったティーシャーツのフロントに配した「Go Slowly」。

この文言がお気に召した私は、ついでにこれをテーマに mixcd も作ってしまえと鼻息荒く選曲し、五十枚ほど量産して、どうぞどうぞとお客さんに差し上げて、全部配り終えたのでした。

だがしかし、こちらのハイテンションとは裏腹に、ほとんどリアクションが得られなくて、「こりゃ凄まじくイイ選曲しちまったな〜」と自己満足しまくっていた己を恥じて恥じて、赤鬼くらいに赤面していたのですが、今日今さっき随分と長い付き合いになるお客さん(彼が高校生のときからだからざっと二十年くらい?)から一通のメッセージが届きまして。

そこには Go Slowly tee の着心地が最高でしたって感想と、mixcd を聴いた感想が書かれてあったのです。

“MIX CDは、僕の聴かないジャンルでしたが、聴いてたら、ふと小学生の頃の記憶がよみがえりました。

それは、小学校4〜5年生の頃に、友達の中学生のアニキからもらったテープで、聴いたら知らない曲だらけだけどかっこよくて、でも誰の曲か分からなくてでも、当時のいちばんのお気に入りでという。

後からわかったのが、ブルーハーツとか、筋肉少女帯とか……

そんな感じで、歳上のかっこいいアニキから、カッコ良いから聴いてみって渡されて、あーこんな良い曲があるんだなぁ……って思ったことを思い出させてくれました。”

求めていた感想ドンピシャですね、これは。
全て邦楽で選曲したのですが、なんかね、そこに聴いてくれた皆さんの思い出とかと重ね合わせてくれたらな〜なんて気持ち悪い狙いがあったわけですよ、白状すると。
なんかね、そういう気持ちを呼び覚ますには、ゆったりまったりのんびりな心持ちが必要で、それまさしく「Go Slowly」の行き先に待っているものなわけですよ。

だからね、この感想はホント嬉しいのです。
もうこういう、押し付けがましい企画はヤメようとすら思い始めてた矢先だったので余計嬉しい。
ギリギリセーフ。

なので、また気が向いたら作るので、そのときは貰ってやってください。
(「Go Slowly」のmixは、もうなくなってしまいました。ごめんなさい。)

そうそう。
重松清さんの小説「ステップ」が映画化されたみたいで、山田孝之さん主演でそろそろ公開らしいですね。
この原作、これ絶対オレ泣くわって内容で、だから華麗にスルーしてたのですが、なんだか急に俄然読みたくなってきました。
なんなら映画も観たい。
しかも妻さんと一緒に。

でも、妻さんは私に隣りでウォンウォン泣かれると笑ってしまうからイヤだと言うのです。
あ〜妻の隣りで泣きまくりて〜

というわけで、しつこく誘ってみますよ。

では股旅をする。

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