これまた真面目な話

息子がおもちゃを積み上げて、何やら得意げになっている姿を眺めていたら、漫画「AKIRA」の扉絵を思い出しました。アキラが、ガラクタを集めて作られた玉座に座っている、あの有名なアレです。

子供を見ていると、ふとした瞬間、テレキネシスやサイコキネシスで物体をふうわりフワフワと浮かばせたりしちゃったりするんじゃないかって思ったりするのです。何かきっと超納涼力を持っているに違いない……と感じさせる何かがあるんですよ、これ真面目な話で。

今日は、息子に誘われて家族三人で映画『ドラえもん のび太の新恐竜』を観てきました。正直なところ、全く期待していませんでした。ドラえもんの映画って、うんざりするようなワンパターンのイメージで、今回もまたそうに違いないと勝手に思い込んでいたのですが、それは見事に裏切られました。

これまた真面目な話、今まで観た映画版ドラえもんの中で一番面白かったです。ちょっとこれどうなのよ?と思っていた Mr.Children の主題歌も、劇中で聴いたら、とんでもなく良かったです。テレビ版のエンディングで流れているのとアレンジ違う?と思ったぐらいに、色が違ってました。

ぬ?音の色?音に色って?

って思ったかもですが、あるんですよ、音に色。だってほら「音色」って言葉が古よりあるじゃないですか。これもまた真面目は話で。

なので、さっき息子に「今日はドラえもん観られて良かったよ。誘ってくれてありがとう!」と伝えておきました。そうです。それはもうイイ父親っぽい感じで。

そうそう。息子と本屋に行ったのですが、息子が「これ読んでみたい!」と手に取ったのが、星新一さんの『へんな怪獣』だったのです。きっとタイトルと装丁で選んだんでしょうけども、少年時代に星新一作品を読みあさっていた身としては、この素敵な偶然が嬉しかったのでした。

息子よ、ナイスチョイスだ。真面目な話、これは面白いぞ。

僕が手に取ったのは『犯罪小説集』(吉田修一著)です。そう、映画『楽園』の原作となった実際にあった事件を題材にした短編集です。久々に読み返して涙が止まらなかった『BLUE GIANT』の口直しに読もうと思います。

ともあれ、今日もちゃんと今日でした。

股旅。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です