美貌の青空

唐突だが私は宇宙人の存在を信じている。だが、我々地球人が宇宙人と接触できる確率はとても低い。アフリカに生息しているアリが、日本にいるアリと遭遇することが、まずないことをイメージしてみるとしっくりくる。宇宙人は何処かにきっといるに違いない。ただ我々人類が宇宙人と出会うことはまずないだろう。


さっき、目の前を走っているクルマに緑色のカッコイイ物体がくっついているのを発見。オオカマキリだった。ヤツは必死にしがみついていた。信号待ちの度に、思わずクルマを降りて捕獲しに行こうと思ったがヤメた。こう見えて私も思慮深い大人であるつもりだ。そんなことをしたら、通報されるかも知れないからね。

でも

「ほらオオカマキリ!これを採りたかったんすよ!ふぁふぁーん!」

と抜群の笑顔で言えば、ひょっとしたら運転者の方は「あ!そうなんだ!熱い!熱いよそれ!」
って応えてくれるかも知れない。

そうなんだよ。何がどうなるかなんて、誰も確実にはわからないのさ。

あのオオカマキリ。遥か遠くまで連れて行かれてしまって混乱しているだろうな。普通に生まれ育っていたら、絶対移動できない距離を運ばれてしまったわけだから。あのクルマは、カマキリからすれば、人間を人知れずさらうUFOみたいなもので、人間は宇宙人みたいなもんだ。

また唐突だが、私は神様の存在も信じている。特定の宗教を信仰しているとか、そういうのは全くないのだが「きっといるよね、神様!」とは思っている。つい先日、妻さんが録画していた世界各地の「巨樹」を巡るドキュメンタリーを観ているとき、突然グワーンと「神様いるよ!」と思ったんだった。

だが、神様は人間なんて相手にしてない、眼中にもない、もはや存在すら認識してないんだと思う。勝手にコッチが感じているだけなのだ。そういう存在が確かにあることを。

巨樹を観てたら、あまりに人間がちっぽけに感じちゃって、多分きっとそのせいで、こんな思いに至ったのだろう。我ながら気持ち悪い物言いになったが、自分的には大いなる一歩を踏み出した感が強い。

神様いるぜ!

こう思えるって、ある意味「強さ」になるってことに気づけたからだ。

庭に植えた白樺がグングン大きく育っている。お客さんで気づく方々も多いから、ちゃんとシンボルツリーとしての役割も果たせているのかな。

人でも植物でも、その成長を感じられるって幸福なことだと思う。些細な場所に宇宙がある。目には見えないが神がいる。何もしてくれないが、そこにいる。

ロックンロール。

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