ありのままでいいじゃないか

心地好い秋晴の中、クワガタ虫の飼育箱を覗いたら息子が捕獲したノコギリクワガタのオス

が天に召されていた。
ノコギリクワガタとしては珍しく、ひょっとして11月まで生き延びるのでは?
と期待していた最後の1匹だったのだが、やはりダメだった。
息子が学校から帰ったら、この悲しい事実を伝えなくてはならない。
息子はきっと泣くだろう。
息子よ、その涙は心の汗だ。

その息子が最近よく聴いている THE BLUE HEARTS。
結成35周年ってことで、めでたいな〜と私もよく口ずさんでいるのだが「いや待てよ……35周年って凄くないか?」とはたと気づいたんだった。
その年月もさることながら、三十数年前の楽曲に心打たれるって……

息子は今7歳だから、自分に当てはめてみると私が七歳だったのは1978年なわけで、その35年前って、1943年のわけだから、それって第二次大戦中じゃないの!

その時代のものって、自分にとっては遥か昔の歴史上の物事って印象しかなくて、その頃に鳴らされた音楽なんてもはや夏メロを超えてくるもので、笠置シヅ子さんとか美空ひばりさん的な感じ?
スゲーな!マジスゲー!

と一人感嘆している床屋のオヤジさん。
それが私なのである。
どこかで何かの拍子に時間の経ち方が変わったのだろう。
それがイツなのかを明確に答えられる人は多分いない。
でも、どこかにそのポイントがある。
必ずある。

その流れからなのか、先日一目惚れして鈴木英人さんの2021年版カレンダーを買ってしまった。
我々の世代にとっては雑誌「FM STATION」のカバーデザインや山下達郎さんのレコードジャケットを描いた人って印象だけれども、それがグルグルグルグル廻って今まさにキテる!もはや新しい!スゲー!と感じたんだった。
ナウいでしょ?

先ほどの ノコギリクワガタの話とTHE BLUE HEARTS の話とこの話は私の中で見事にリンクしているのである。
それ違くね?
と誰かに意地悪を言われても全然気にしない。
誰かのサイズに合わせて自分を変えることはない。
自分を殺すことはない。
ありのままでいいじゃないか……

そういうことなのである。
何しろ全てがスペクタクルなのである。

ケロケロ。

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