それは逃しちゃダメ

十六年前、初めて作ったオリジナルティーシャーツのバックにビシッと『High Voltage Barber Shop』と入れたことを思い出し、このビートルカエル貯金箱にも入れました。

けども、それが今や真逆である『Go Slowly』を標榜するようになったのですから、人生何が起こるかわからないものです。

歳を重ねたとはいえ、同じ人間の仕業とは思えないその変わりっぷりに瞠目するばかり。
それはつまりこのコロナ禍がそれだけパンチある状況だってことなんでしょうね。
効いてるよな〜このパンチ。
かなり重く入りましたよね。

そんなコロナ禍の最中、私は奥歯を抜くハメになりました。
十八年前に治療した歯が、シルバーコーティングされた内側で知らぬ間にデストロイされてたんだから参った参った参りました。
降参。

親不知以外では初めての抜歯。
そりゃちょっとは落ち込むこともありましたが、私は元気です。
二十年前の自堕落な自分を呪っても仕方ないですもの。
少しでもポジティブに受け入れられるよう頑張ルンバ。

でもね。
抜いてみたら、これが結構な解放感をもたらしてまして。
負け惜しみじゃないですよ。
抜歯したのは左下奥歯なのですが、そのあたりがヤケに軽い。
かなりスッキリしましたよ。

こうやってね、どう考えてもネガティブな事象に対して、無理にでもポジティブに受け止めてみせる姿勢ね。
これ、結構これからの余生に必要な心意気だと思うのです。

抜歯後にいただいた抗生剤&痛み止めのせいですかね。
昨夜はなかなか不思議な夢のオンパレードでした。

夢きっかけでふと思い出したことがありまして。
あれは私が小学五、六年生だったときのこと。

私は当時「ウイングマン」という漫画に夢中だったのです。
で、そのウイングマンの絵をよく描いていたのですが、授業で使っているノートの表紙にも描いたんです。
で、そのノートを算数の答え合わせ(出来たら先生のところに持って行き、正解だったら休み時間)で先生に提出した瞬間に激昂されて、そのノートを床に叩きつけられたんですよ。
遊びじゃねえんだ!ふざけるな!ってね。

で、謝ってどうにか許してもらったのですが、あれの何が悪かったのか未だにわからないのです。
全然悪いことしてると思ってないのに謝罪したわけです。
そうするのが一番イイことだと思ったからです。

絵を描くことが好きでした。
戦車とかガンダムとか戦闘機とか描いてましたね。
絵が上手くなりたかったけど、近所にあった絵画教室の外壁に飾られている作品たちを眺めても、全然自分が描きたい絵じゃないし、だから習いたいなんて思えなかったのですが、

「上手になりたい」と思ってたんなら動けよ!

と今になって後悔しております。
習ってたピアノもいまいち夢中になれない。

ギターの方がイイと思ってたんなら、やれよ!

って、何十年経ってもモヤモヤしてしまいます。
思いはするのに動かない。
で、結局夢中になれるものがないまま時間ばかりが過ぎてしまいました。

これからもし何か夢中になれるものが見つかったら……それは逃しちゃダメですね。

気をつけます。
ほどほどに。

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