トンネルを抜けた先には、きっとただトンネルを抜けた先があるだけだよ

今日は定休日。

ってことで芝生を侵食し始めた雑草使徒たちをデストロイしつつ、その合間に敬愛する近田春夫さんの自伝『調子悪くて あたりまえ』を読んでいる。
もちのロンで面白いこと この上なし。

このタイトルの元となったビブラストーンの同名曲『調子悪くて あたりまえ』をバカみたいに何度も何度も聴いていたのって何年前だったっけ?

と思い立って調べてみたら、この曲が収録された魂の傑作アルバム『ENTROPY PRODUCTIONS』が発売されたのは1991年、つまり30年前なわけで、私が華の浪人生(恥ずかしながら二度目)のときだったんだった。
ナウく言えば “どんだけ〜” である。

なんだかな……自分の怠惰さを棚に上げて「調子悪くてあたりまえ〜」なんてホザいていたんじゃないかと、かつての自分に戦慄を覚えてしまう。
我ながら、ホントにホントにしょうもないボンクラだったなと思う。

そういえば、いとうせいこう さんも「一年に何度かこのタイトルを口に出すし、あらゆる友達に捧げたくなる……」なんて言ってて、ME TOO だよ me too!って絶叫したこともあったな。
そう考えると、もしかしたら、オレもそれほどのボンクラでもないのかもな。

ボンクラついでなのだが、新宿の歌舞伎町がなんで、そういう名前になったのかって ずっと知らなくて、でも知らなくても全然気にもならないまま五十歳までノウノウと生きてきちゃったんだけど、今朝それを知ることが出来たんだった。

戦後復興を任された人が「東京をヨーロッパの都市みたいにしちゃうんだぜ!」と息巻いてたんだけど、予算は無いし、まずはガレキどうにかしろって言われて結局当初のプランの十分の一くらいしか出来なくて凹んでいたところに、新宿区長から「銀座と浅草がイイ塩梅で混ざった新しい街をわ作ってよ!」と頼まれて、ぬ!そっちの方が面白そうだぜ!ってなっちゃって、それで作ったのが新宿。

歌舞伎座も作っちゃうよ〜と燃えてたんだけど、GHQにダメって言われて、その名前だけが残ったんだそうだ。

子供のころから何度も何度も行っていた歌舞伎町。
うすらぼんやりと歌舞伎って感じの派手さと猥雑さが混じり合っているから、この名前がついたんだろうな〜って思ってたけど、全然違ってた。

今まで華麗にスルーし過ぎたな。
きっと身近にもっともっと面白いことがたくさんあったんだろうな。これからは、イチイチ立ち止まってみるのも良いかもね。

って今さっき、所沢市三ヶ島のボンクラは思い立ったのさ。
よっしゃ、もっともっと学ぼう!

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