五十路ラプソディ

“今年はものすごく早い梅雨入りをするぜ、気をつけな!”

って鼻息荒い話もありましたが、関東甲信の梅雨入りはまだまだ先になりそうだとのこと。
外は真夏日。
そして、にわか雨の気配が近づいている。
そんな隙をついてグイグイ伸びてきている芝生ちゃんたちをそろそろカットしなくてはですね。
これもまた床屋の仕事なのである。

50歳ってどんな感じですか?

近々四十路に突入するお客さんが、少年のようなキラキラした眼差しで訊くのです。

私は眩しそうに応えます。

“そうですね……
40歳になったときとは明らかに違う何かがありますね。
でも、その何かってのはイイものですよ。
なんかこう、ちょっと楽になるって言うか開き直れるような、それでかつ皆んなが大目に見てくれるようになった……そんな感じです。”

お客さんは、サンドウィッチマンの富澤たけしさんのようにこう言うのでした。

“ちょっと何言ってるか分からないんですけど……”

ですよね〜!
まぁつまりですね。
こんな店でも十数年続けていると、それなりの何かがあるんじゃないか?
と思ってもらえるってことです。

それプラス店主が50歳になったぜってのもあって、謎の説得力が生まれたのをビンビン感じているわけです。

例えばです。
店内BGMで「これはちょっとどうなの?」って曲が流れてたとしてもですね。

「このオッサンが選曲したなら、これはもしかして今イケてる音なんじゃ?まさか?」

とスーパーポジティブな反応をいただけるようなね、そんな感じなんです。

もちろんね、だからと言って調子に乗ったり、図に乗ったり、痛い勘違いはしないように気をつけてます。

ただね、ちょっとは傲慢になった方が良いかなと思ったりもしたりしてます。
謙遜がイヤミに取られたりすることもあるんじゃないかと。

だから、第二次少年期だと思って、この五十代を好奇心の塊になって爆走したいな〜と考えてます。

さてと、芝刈バリカンの充電も完了したようなので、バリバリ刈ってきます。
刈るの結構得意なんで。

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