そんな一日の始まり

自分が十代の頃から、ずっと好きなものって何だっけ?

そんなどうでも良いことを、ほてほて散歩しながら考えてみた。
歩いているときは、ぼんやり考えているように見せかけて、実は案外頭はシャープ。
考えごとをするのには打ってつけなのだ。

まず、ピーンと来たのは帽子。
思い返せば、十代の頃からずっとかぶっている。
好きになったきっかけは覚えていない。
ハットもキャップもタムも、全部好き。
帽子はいくつ持っていても良いと思ってはいるが、ちゃんと歯止めはつけているつもりだ。

それとパーカー。
グレーでプルオーバーで厚手のものが好き。
フードをかぶることは、まずないのだが、このフードがアクセントになっている感じがたまらない。
ベストを着て、フードを出して、それで首回りが程良く窮屈になって、ちょっと暖かいのが好き。
で、ヘッドフォンを装着したら完璧。

それと音楽。
どんな場所でどんな手段で聴くのも好きだが、レコードは格別。
脳内での響き渡り方が違うからだ。
同じ音楽なのに、レコードで聴くとまるで違って聞こえる。
それが何でなのかは、わからない。
いや、わかってはいる。
けど、説明が出来ない。
で、別に説明出来なくてもかまわないと思っている。

それから納豆とたまご。
このどちらかが絡んでいる料理はもれなく好きだと思う。

おっとそれから本も好き。
と言うか、字を読むのが好き。
とりあえず、字が書いてあったら読む。

自転車とか、クルマ、バイク、プラモデルなんかも大好きだけど、十代の頃からずっとずっと好きだったか……と考えると胸を張って言えそうにないなと諦めることにした。

映画も好きだけど、語れるほどではないかな……

と、ここまで考えたら家に着いた。
そんな一日の始まりなのである。

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