そこに物語がある

新しいカットクロスを手に入れました。

ひと目見た瞬間から、これはもう自分が使わなくて誰が使うのよ!

と興奮の坩堝に化していたのですが、当店で使用している中村商店のクロスの品質は最高なので全然劣化しなくてですね。

絶対必要なのか?

と問われたら、不本意ながら「いや、今直ぐでなくても……」と答えざる得ない状況なわけでして。

でも中村商店さんは「同じものは二度と作らない。無くなったらそれでロンググッドバイなのさ」ってのを信条としているもんだから、完売してから後悔するのもな〜と迷いに迷って、それでとうとうゲットする決意をしたわけです。

このエグい柄。
何も知らない方からすれば、そんな印象しか抱かないでしょうけども、90年代を華麗に駆け抜けたオールドスクールのナイスミドルからすれば、これはアレ。

そう。
ア・トライブ・コールド・クエストの傑作3rd アルバム『Midnight Marauders』のジャケットの謎の人物のソレ以外には考えられないわけで、何も言わずお客さんにこのクロスをフワさっと巻いたときに「こ、これはっ!」と皆さんギョッとして期待通りのリアクションをしてくれるわけです。

あ〜こういうコミュニケーションこそが、我が DOODLIN’ BARBER SHOP にあるべきものだなと再確認出来ました。

たかが、カットクロス。
されど、カットクロス。
そこには物語がある。
いや、物語を作りたい。

何の思い入れもいらない道具かも知れませんが、僕はそういうものにこそ、思いの丈をぶち込みまくるナイスミドルでありたいのです。

中村商店さん、素敵で面白いワクワクする逸品をありがとうございます。
大事に使わせていただきます。

DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎 哲平 拝

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