目指すべくは素敵な年相応

ぼんやり雑誌をペラペラとめくっていたら、

『誰もが心の中に10歳の少年、あるいは少女を持っている。
その小さな人は、ピカピカの新しいおもちゃにとても嫉妬したり、とても羨ましく思ったりするんだ……』

なんてことが書いてあって、あ!これかっ!
って思った。
小学三年生の息子と過ごしていると時々顔を出す小さな自分。
あれは僕の心の中にいる10歳の僕だったんだな、なるほど。

息子と過ごしているときでなくても、ちょくちょくこのリトルテッペーは現れて、50歳ナイスミドルとは到底思えない幼稚な考えをし、雑な振る舞いをするし、ときどき悪戯や意地悪もする。

それが愛すべきものであったら良いけども、だいたいが自己嫌悪の根源になったりしてて厄介なのだが、このイタズラ坊主に生かされている瞬間も結構あるのを感じたりもするから困ったちゃんなのである。

でも、ここ数年はだいぶ上手く立ち振る舞えるようになった気もする。
自分の武器をすべて捨てて、非常に無防備で正直な態度をとる……これが誰かと一緒にいるためのコツらしいので、どうにか少しずつでも成長出来ならな〜と鼻くそほじりながら丘の上から世界を眺めている。

ビースティ・ボーイズのアドロックは、今どんな感じになっているのかしら……と調べてみたら、ベリー最高にイイ塩梅の力の抜けた55歳のナイスミドルになってて、よし!この感じを目指してみようと思った。
全然自分は若くない、枯れ始めのオッサンなんだともっともっと自覚しなくてはな。
目指すべくは素敵な年相応、これなんだよな。

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