春の予感ばかり

先日、『空白』という邦画を観ましてね。それがもう骨が軋むような物語で、観終わった後しばらく放心してしまうような作品だったんです。

で、私はこのタイトル『空白』をですね。ちょっとネガティブな方向で解釈してたんですね。もう、そうに違いないと確信するぐらいに。

そうしたら、この作品を観た小山薫堂さんが、この『空白』を、希望がある、つまりポジティブなタイトルなのでは?と解釈していたんです。

それを聞いて、なんだかガーンと頭を殴られたような気分になりましたよ。
そうか、その方向があったのか……ってね。
自分独りでは絶対辿り着けない領域だなと思いました。で、薫堂さんの感想を聞いて、いやこれはもうポジティブな解釈に間違いないっしょ!とまでなっちゃって、自分の軽さに惚れ惚れしました。

こういう風に、全く違った角度から物事を捉えられる感性とでも言いましょうかね。それでもって、説得力もある。こういうのにも惚れ惚れしちゃいます。その手があったか〜ってね。憧れちゃいます。

いつ何時でもポジティブってのは無理があるし、ちょっと疲れそうですからね。晴れ時々曇り……みたいな感じで、余生は基本ポジティブ、でもときどきネガティブってなテンションで生きて行けたらなと思います。

逆もイイですよ。たまに、稀に、ときどきちょっとだけポジティブになる。その他は基本ネガティブで。これもまた、良し。どちらかに偏ってしまうのはスマートじゃない。

そんなわけで、近頃は高田蓮とブラッドサースティ・ブッチャーズばかり聴いてます。日に日に春めいてくる、この時季にジャストフィット・スムーズ・インなんです。

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