とりあえず ここはいい気持ち

お客さんから「もう作ることもなさそうだから……」と譲り受けたプラモデル。

五、六年、バックルームで寝かされてた “1/100 RX-78-02 ガンダム マスターグレードモデル” の制作に着手したのは、つい先日のこと。

なんだか最近、プラモデルのパーツをパチリと合わせる瞬間、脳内に快感物質が生じているのを感じる。
ふぁふぁ〜んとうっとりした気持ちなっているのだ。

これはなんなんだ?

少年時代、プラモ作りに夢中になっていたあの頃は出てなかったはずだ。
これは、大人になったからこそ出ているドーパミンなのだろう。
こいつはクセになるぜ。

何しろ、今のプラモデルは凄い。
金型をコンピュータで設計しているからだろう。
寸分違わぬ精度でピシッとパーツがハマる。
その瞬間がたまらなく気持ち良いのだ。

何なんこれ?

にしてもだ。
五十路ナイスミドルの趣味として、プラモデルは最高だなと感じる。

時間つぶせる。
コスト低い。
指先を動かすことによっての脳活性化。
集中力の拡大。
美意識の錬磨。
体力温存。

うむ、最高だな、やはり。

五十代に突入して思うこと。

「この今のオレの感覚、この奇妙な落ち着きは、年を重ねたからこその成長から来ているものなのか……それともただの “衰え” なのだろうか……」

そこに多分正解はない。
どちらかってこともないだろう。
どちらもってことなのだろう。

近頃、こういう “答え” が出ない疑問に頭を逡巡させることが楽しい。
結局 「まっいいか!」 と帰結するのも折り込みずみの妄想旅行みたいなものだ。

こういう感覚とプラモデル制作は相性が良いように感じる。
さりげなく、何かが研ぎ澄まされていくのを感じる。
ともあれ、とりあえず何だか良い感じなのである。
なので良し。

さてと。
LITTLE TEMPO をBGM に開店いたしましょうかね。

股旅。

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