この流れを待っていた

しばらくぶりに読書モードに切り替わりそうなムードがプンプンしてきた。

とりわけ昭和四十年代以前を舞台にしたザラっとした手触でツンと鼻をかすめる臭いが漂うような人間ドラマが好みのようで、あまりの面白さに悲惨な情景が描かれているにも関わらず半笑いしている自分がいることに我ながら驚くのである。

一体何にそんなに自分が惹きつけられているのか……

わかるような、全くわからないような、こそばゆい気分だ。

現代社会では、蓋をされ隠されてしまった世界がそこにある。

のだが、ふと気がつくと、目を凝らしてよく見てみると、そこら辺にまだまだあるのを感じる心と肌をザワつかせる何か……そんなのが書かれている物語が好きだ。

ってココまで書いて、自分の言っていることの解りにくさに苦笑いせざるを得なくて、それもまたいとをかしなのである。

何にせよ、私にとって本が読めてるってのは良いことなのだ。
忘れ物を学校に取りに帰るような、そんな気持ちで読んでいる。

なんのこっちゃ。

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