素晴らしくてナイスチョイスな瞬間

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二週間ほど前、息子と庭で遊んでいるときにオオカマキリを見つけた。

 

 

飼いたいと息子は言うのだが、さすがにもう十一月の半ば。
餌となるムシを捕まえるのも難しいし、このまま逃がしてあげようよとどれだけ諭しても息子は首を縦に振らない。

 

 

仕方なく虫かごに入れ、息子が幼稚園に行ってからどうにか小さいムシを捕えてオオカマキリに献上したりして私が世話をした。
しかし、それにも限界を感じたし、息子もどうやら忘れているっぽいので、庭に逃がすことにした。

 

 

 

弱っていることもあったのか、その後もオオカマキリは庭を覗けばいた。
普段口にしないであろうアリなどを捕食しているようだ。
これも生きるためだ。仕方ない。
私はオオカマキリのガッツに感嘆した。

 

 

 

どうにかこうにか食いつないでいたオオカマキリだったが、昨日とうとう自分の足を食べていた。
見かねた私はカナヘビをササッと捕まえ、オオカマキリに差し出すとムシャムシャと食べ始めた。
これでどうにかもう一日は生きながらえるだろうとホッとしたのだが、今考えてみればカナヘビには悪いことをした。
ごめんなさい。

 

 

 

そして今日。
オオカマキリの姿はどこにもなかった。
餌を探して旅に出たのだろうか。
それとも天敵の餌食になってしまったのだろうか。
その行方を知る術はない。
後で、息子が幼稚園から帰ったら、ことの顛末を聞かせよう。
キミの庭でこんなドラマがあったんだぜ!
と多少話を持って伝えよう。
息子はどんな表情をするだろうか。
楽しみだ。

 

 

 

そんな息子は近頃、ザ・ブルーハーツに御執心。
歌はもちろんなのだが、ことさら甲本ヒロト先輩のパフォーマンスに痺れているようだ。
(数ある曲の中でも特に『青空』がお気に入りのようである。いいぞ、息子。ナイスチョイスだ。)

 

 

その激しい動きと、それはちょっとやり過ぎじゃ……と思わせる甲本ヒロトの表情を息子が真似る。
三十数年、甲本ヒロト先輩のファンである私はそれはもうとっても嬉しいことなのだが、いやちょっと待て、これってどうなのよ?
と少々心配でもある。

 

 

いや、大丈夫。
実は、そんなに心配していない。

 

 

これは息子の中での「カッコイイの基準」が着々と出来上がってきているという証拠なのだ。
これは大いに喜ばしいこと。
どんどん自分の中の「カッコイイ」を作っていってくれ。
それは誰にも邪魔されないよ。
お父さんとお母さんは、ちょとだけ方向付けはするかもだけど。

『ボヘミアン・ラプソディ』を観た。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきた。
もちろんフレディのコスプレ、白のタンクトップにウォッシュのかかったスリムジーンズにアディダスのスニーカーでだ。

 

 

ここまで「観た方がいい!」と多くの方々に薦められた映画もない。
いろいろ様々なお客さんたちが絶賛をしていた。
クイーン好きじゃなくても絶対面白い。
クイーンすきなら尚更観て欲しい!
と耳元でエーオ!と幾人もの方々に絶叫されるのだから、それはもう重い腰を上げなくてはなと早朝にエエエオ!と劇場へと向かったのだ。

 

 

観終わっての感想は一言「良かった!」である。
いろいろと口を挟みたい気持ちはわからんでもないが、作品から伝わる熱狂と情熱の前には野暮天ってものだ。
何しろ曲がいい。
楽曲たちに色がある。
役者さんたちのなりきり具合にもシビれた。

 

 

ここまで書いておいてなんだが、実は私はかなりのクイーン好き。
幼少時より、普通に我が家で流れていたから、もう体の奥底に染み込んでいる。
子ども心に、変てこで気持ち悪くて面白い音楽……でも好き!
って感じだったと記憶している。
なんだか謎の魅力があったのだ。
フレディにも、気持ち悪さを突き抜けた先の格好良さを感じた。

 

 

クイーンが体内に染み込んでいることを実感したエピソードを一つ。
私が、ロケットバーバーで修行を始めた頃。
師匠と友人の中村太輔と私とで、店内の大々的な模様替えをしたときに、クイーンのグレイテスト・ヒッツをBGMに流したのだ。
そしたら、三人が三人ともアルバムに収録された楽曲でのフレディのパフォーマンスにいちいちピタリと合わせることができたのだ。
あれには笑った。
相当聴き込んでないと、ああはいかない。
あの瞬間、ある意味「絆」が生まれた気すらしたんだった。
そう、クイーンの楽曲たちにはそれだけのパワーがあるのだ。

 

 

そんなわけだから、今回の映画『ボヘミアン・ラプソディ』に私がグッとこないわけがないのだ。
だけども、正直観るのが怖かった。
夏に『ジュラシック・ワールド』を観に行ったときに『ボヘミアン・ラプソディ』の予告編を観て「これは観に行かねば!」と鼻息荒くしていたのだが、勝手にせいぜい単館上映ぐらいだろうと思い込んでいたもんだから、今回の大々的なロードショーには面食らった。

 

 

大ヒットという知らせ、多くのお客さんたちからの称賛の嵐。
お得意のアマノジャクっぷりに拍車がかかり、これはもう観るのをヤメようとすら思っていた。
でも観た。
観て良かった。
クイーンを好きで良かった。
音楽が好きで良かった。
生まれて良かった。
生きてて良かった。

 

 

そんな気分になれて幸福だ。
どうもありがとう。

そのまま突き進め

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五歳八ヶ月になる息子が初めて自転車に乗った。

 

 

二、三歳の頃からバランスバイクを華麗に乗りこなしていたので、それを見たお客さんに「補助輪なしでも、すぐに乗れるようになりますよ〜」とは言われてはいたのだが、本当にほんの一瞬でスイスイ乗れちゃったもんだから驚愕した。

 

 

でも、なんかこう自分の時はもっと苦労&苦悩した記憶だったので、ちょっとだけ悔しい。

 

 

自転車を買おうと言っても乗り気じゃなかった息子が、自転車屋さんに行って御目当ての自転車に乗った途端にテンション上がりまくりだったのは可愛かった。
きっと怖いだろうに、それなりのスピードを出した勇気にもグッときた。
乗りながら、ザ・クロマニヨンズの『流行のクルマ』を口ずさんでいたのもナイスな選曲だ。
それでいい。
何もかもそのままその調子でいい。

 

 

今日も屈指の名場面を目の当たりにさせてくれて、どうもありがとう。
乗れた瞬間を写真に撮らなかったけど、シッカリと脳裏に焼き付けられたから、これでいいのだ。

多分きっとそこが面白い

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十一月もすでに半ば過ぎってことで、そろそろ年賀状の準備やらなんやらかんやらに取り掛からねばと肝を冷やしているところです。
来年は亥年。
私は四回目の年男。
なんだかな〜って感じです。
記念にまたDOODLIN’ BARBER SHOP オリジナル切手でも作ろうかしらん……そんなこともぼんやり考えてます。

 

 

最近、五歳の息子を隣に乗せてクルマを走らせるときのBGMにザ・クロマニヨンズをナイスチョイスすることが多いのですが、息子はまんまとハマったようで、時折クロマニヨンズをさらりと口ずさむようになりました。

 

 

親しみやすい軽快なメロディーにこ気味よく並べられた単純な言葉たち。
よくよく聴いてみると、ザ・クロマニヨンズの楽曲たちは子供が好きになる要素満載なのでした。

 

 

中学生ぐらいになって、友達をバンドを組んだりして、それがザ・クロマニヨンズのコピーバンドだったりして……
おっさんの妄想は止まらないわけです。

 

 

でも、あからさまに薦めたりはしません。

あくまでさりげなく。
ギンギラギンにさりげなく、さらっと息子の耳に入るように素敵な音楽たちを流すのです。
さすれば、自然とその音たちは息子の体内に入っていき、行く行くは細胞の隅々にまで溶け込んで行くことでしょう。
それを見て私はふふふのふとほくそ笑むわけです。

 

 

随分と私が若かった頃。
おぼろげに未来を想像して、自分に子供が生まれて、それから子供が自分の影響を受けたら……なんだか怖いな……と思っていたのですが、全然今は怖くないです。
ガッシガシ影響与えたいです。
もちろん強要するではなく。
何に影響を受けるかは息子の自由で。

 

 

それから、ひょっとしたら自分の子供に媚を売ってしまうのではないかという危惧もありました。
嫌われたくないからご機嫌伺いする……そんな父親になってしまうのではないかとビクビクしていたのです。
でも、全然今はビクビクしていません。
ときに少々媚びることもありますが、それもまたネタの範囲内って感じで。
なんでこうなったかというと、其処ににあるのは信頼。
底にあるのも信頼なのではないかと。
信頼関係、出来上がってきていやがるなと。
そう自負しております。

 

 

おっと、それからトイレで大統領の方をいたしたあと。
妻さんがトイレに行き「あらやだ、臭い!」と言われても全然平気になりました。
これもまた、信頼関係が構築できたからではないかと。
そう自惚れているのです。

 

 

まあ、何が言いたいかというと「人は変わる」ってことが言いたいのです。
全く予測がつきません。つけようともしません。
そこが面白いからです。
楽しんだもの勝ちです。
多分ですけど。

 

 

それでは股。

何もないからいい 何もないのがいい そういうこともある

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我が家から小一時間ほど歩くととても素敵な丘があるのです。
でもそこにあるのは素晴らしい眺望だけ。
駐車場も自販機もない。
その辺がまた素敵たる由縁でもあるのです。

 

 

もうちょっと年を重ねたら、ここに散歩に行くのを日課に出来たらなと考えています。
往復で一時間ぐらい。
上り坂もあるし、日頃の運動不足解消にもベリー最高にちょうど良い塩梅じゃないかと。
時には、逆方向の狭山湖に行ったりなんかしちゃったりしてね。
こういう場所があることはとても幸福なことだよなぁ……
としみじみ感じ入るような年頃に私もなってきました。

 

 

昨年、息子にプレゼントしたウクレレ。

どうやらやっと興味を持ち始めてくれたようです。
このウクレレ。
ちょっと気を抜くと、たちまち音が狂ってしまうので、息子が手に取るたびにちゃんとチューニングをしなくてはですね。
やはりココは正しい音を体に叩き込まないとイカンザキと思うのです。
まだまだムチャクチャにかき鳴らすばかりですが、その中にも心に響く音があることを、その音を出すにはちゃんと調節しなくてはいけないことを知って欲しいです。
それは大げさに言うと、その他の彼のこの先の人生に起こるであろうこと全てに通ずるものなんではないかと、そう思うのです。
何事もチューニングが大事。
これ本当。

 

 

三年前、店を移転した頃に友人に言われた言葉。

 

 

「人からの好意は遠慮なく受け取ろう。
サービスしてとか安くしてとか自分から言うのはちょっとアレだけど、向こうがサービスするよ、安くするよと言ってくれるのなら、遠慮せずに『あざーす!』って頂戴する方がいいよ。それは変な言い方になるけど自分が作り出したある意味『成果』なんだよ……」

 

 

これが結構近頃自分に染み込んで来ているのです。

 

 

「だから何?」

 

 

と訊かれたら、うまい言葉が出てこないのですが、なんだかそういう感じなんです。

 

 

それでは股旅。