Happy Xmas

早朝、息子に叩き起こされる。

もうプレゼント届いているかな?

と目を爛々とさせている息子に「届いているかもよ、探してごらん」と半分眠りながら言うと、息子は寝室を飛び出して行った。

数秒後、ウオーッと叫び声。

どれどれと寝床を這い出し息子の元へ。

袋を破こうとしている息子を制し、iPhone を取り出し、動画撮影の準備が出来てから、はいお待たせと告げる。

ワシャワシャと開けた途端、再びの雄叫び。

サンタさんは、息子のリクエスト通り「ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ」に登場するハイブリッド恐竜の1号、コードネーム「E750」の スコーピオス・レックス のフィギュアを持って来てくれたんだった。

あれ?

と息子、もう一つあるじゃん!とクリスマスカラーで包まれたものに手を伸ばし、躊躇なく開けようとしたところを再び制止。

これはあれだ。お母さんがお父さんにくれたんだよ。

開けてみると、何とそれはレコード!しかも、完全限定再発された坂本龍一教授の若かりし頃の傑作アルバム『音楽図鑑』だったんだったんだったん。これ、欲しかったのよ。

妻さんのあまりのナイスチョイスっぷりに、眠気も吹っ飛ぶほど感激。実を言うと、昨夜、恒例の私のケアリスミスで叱られたばかりなので、まさか妻サンタから贈り物を頂けるなんて思いもよらなかったので、その感激は数千倍にもなったんだった。

それプラス小粋なメッセージも付いていて、なんかもう いつもこんなしょうもない五十男にすみません! そしてありがとう!って思いに打ち震えたんだったんだった。

息子は今日から冬休み。お店は例年通り、いや例年よりもかなり忙しい流れを感じている。これはイイ流れだ。これに乗らない手はないぜ。

では股旅。

年末ムードになってきた

注文していた『FACE RECORDS』さんのストレージボックスが届いたので、せっせと愛しのレコードちゃんたちを詰めている。

いやはやアガる。何しろ上がるのだ。これだけで気分が高揚するのだから我ながら阿呆だと思う。

にしても良いな。このストレージボックス。DOODLIN’ BARBER SHOP 謹製で作っちゃおうかしらんと野心が湧く。けども、悲しいかなあまり需要が無さそうなので、やめておいた方が良さそうだ。

近頃、何やらレコードがちょいとブームになっているそうだが、きっと所謂 “静かなブーム” ってヤツだろう。それ即ち、大半の人々は、そうではないってことだ。だって “静か” なんだもの。

これだけ音楽が好きだと「レコード屋さんでも開いたらどうですか?」なんて言葉を時折頂戴するのだが、自分には「到底無理ック!」とお応えしている。自分が好きなレコードだけを並べて、それがビシバシ売れて生活が成り立つんなら良い。そんな嬉しいことはない。

けども、現実はそうは問屋が卸さない哀しき世の中なわけで、自分が “全然良いと思わない but 売れるんだよな〜” 的なレコードの売り上げで生活を支えてもらうっつーのは、なんだかな……それってどうなの?パードゥン?

なんて考えてしまうウツボ野郎な自分には出来ないし、やっちゃいかんのだ。ただの音楽好きな床屋のオッサンであることがベストなのである。

《お知らせ》

年内は大晦日の午前まで。年始は五日からの営業を予定しております。どうぞよろしくお願いします

🤲

いろいろ思いを馳せる日々

いつの間にやら十ニ月も半ば過ぎ。

ハッとしてグッと来て、いろいろあれこれやらなきゃと頭をフル回転するのと同時にジタバタするなよ埃が立つぜと呑気さを装うとする自分もいたりして、うむやはりこれこそが師走だぜと独り頷いているナイスミドルであります。

今風に言うと“インプット” ?
なんだか貪欲に観たり聴いたり読んだりしていますが、“アウトプット”?
これがなかなか出来てない今日この頃。

『浅草キッド』のことやら『コブラ会』のことやら、グソクムズの1stアルバムのことや、スチャダラパーの『大余談』のこととか、朝ドラのこととか、いろいろペチャクチャ書きたいのですが、頭がワーっとなってて書けない。
整理がつかない。
ま、こういうときってありますよね。
うん、あるある。

ともあれ、どっぷりハマって見ていたドラマ『最愛』が、今夜最終回なわけで、犯人が誰なのか、どんな終わり方をするのか、全く予想出来ないのですが、それが気持ちいい。
出演している松下洸平さんが愛用している時計が、私と一緒だったりして、それがなんだか嬉しい。
相変わらず、実にささやかです。

さてと。
怒涛の年末を駆け抜けますかね。
ご予約もだいぶ埋まって来ております。
年内に散髪するぜ!
とお考えでしたら、ご連絡はお早めに。
年内の営業は、大晦日の午前中までにと考えております。

では股旅。

ユーモアで乗り切る

今日、幼なじみの大ちゃんがカットしに来てくれた。

仕事現場に行ったら、相手の手違いで仕事が出来ず「じゃあどうするべ……そうだ髪を切ろう!」と思い立ち、連絡をしてみたら、こっちも丁度良い時間が空いてて、見事ジャストフィットスムーズインとなったわけである。

仕事が出来なかったのは残念だけども、そのおかげでこうやって髪も切れたし結果オーライだよ!

と大ちゃんは笑う。この “気の持ちよう”って大事だよな〜と思うのである。五十歳ともなると、怒りとかイラつきってヒジョーに消耗するのよね。だから、それを心がけている人って歳を重ねるごとに穏やかに優しくなれるんじゃないかと。突き詰めれば、自分のためにそうしている、そうななって行くんじゃないかと……違うか?

“気の持ちよう” で忘れないようにしたいのがユーモアを保つこと。ユーモアがあればなんとかなる、華麗にサラッと乗り切れる……ような気がしているのだ。

その思いはここ最近増すばかりだ。確信も自信もない。だけど、なんとなく最後に “ヘヘヘ” と笑えたらさ。それで良いじゃん!ってなるような気がしている。最後に笑えるための努力は惜しんではならない。楽しむために楽はしちゃいけない。ん?なんだか禅問答みたいになってきたな。いいぞ。

でも、あまりユーモアを多用していると、時折現れるユーモアの通じない人にこっ酷く叱られるので、ユーモア使用頻度は気をつけたいところだ。

逆境でも笑えるってのは強さだよね。強さだし優しさだよね。

そんなことをぼんやり考える晩秋なのである。

股旅。

大人の教養とは

ぼんやりと鼻クソほじりながらペラペラと捲っていた雑誌に載ってた

「テクノロジーに対して、自分の中でストップをかけられるのも大人の教養だぜ」

という文言に頭をガツンと殴られた水曜日の朝です。
僕は今、先日満を持して我家に導入された Netflix にやられっぱなしでして。
これが強敵でなかなかストップをかけられずにいたのですが、前述の言葉(by 山田太一先生)で、ハッと我に返ることができました。
いつか手に入れたいものです。
大人の教養ってやつをね。

ぼんやり観ていたドラマの中でのセリフ「大仰な宣伝や小手先の仕掛けで客は来るかも知れない。でも大事な顧客にはならないんだよ。大切なのは信頼関係を築くことだ」にも、強烈なチョップを喰らいましたね。

大仰な宣伝も小手先の仕掛けもやっていないですが、これ大事だと思ったんで心のノートにメモっておきました。

なんかこうね。
ちょっとずつ見えてきた気がするんです。
五十路に突入したからですかね。
大切なことは何か、大切にすべきことは何か、なんかね、薄ぼんやりと見えて来たんですよ。
幻かもですが。

観ている映画の先、ドラマの向こう、ドキュメンタリーの裏、読んでいる本の行間にね。
キラリーンと光る何かをね。
見つけられるようになって来たような、気がしないでもないっちゅうか本中華ね。
これがアレですか。
年の功ってヤツなんですか。

ともあれ、GONTITI でも聴いて気を鎮めましょうかね。

では股旅。