冗談みたいな世の中だからさ

冗談みたいな世の中だからさ……

と夏に作った『 Go Slowly』Tシャツが意外と好評だったので、じゃあ長袖でもと調子に乗って作ってみたのですが、この時季になっても残念ながらまだまだこのメッセージが響く世相のままなわけで、このまま『 Go Slowly』をキーポンしなくちゃならないようですな。

長袖だとどうかな……
とちょっぴり不安だったのですが、出来上がってみたらすこぶるイイ感じ。
これイイです。

と言いつつ、明日から師走に突入するわけでして、呑気なこと言っている場合じゃないっつー圧倒的現実があるわけです。
ま、あくまで “そうありたい” “そうしてこうよ!” って理想ワードなんでご容赦ください。

で今、手元には『民間信仰』(桜井徳太郎著)っつーなかなかヘビーそうな本があるのですが、これ面白い。

魔物、妖怪、疫病、門松や松飾りを焼く正月行事や農耕年中行事など、日本の民衆生活に沈殿している信仰の数々。
その正体は何なのか、どのような意識の底に堆積しているものか……を研究したもので、こういうのが好物な自分にはたまらない面白本なのです。

慌ただしくなるであろう年の瀬のお供として、空き時間にペラペラめくろうと思います。

ただただね。
漠然と充実した日々を過ごしたいなって思いが強くありまして。
そのためには何をどうすればいいのか……
これがまだわかってないので、手探りで前に進もうと思います。
慌てず焦らずにね。
『 Go Slowly』でね。

股旅。

今日モマタ徒然テイル

僕のヒーロー、マラドーナが死んでしまった。
悲しい。
何か気の利いた言葉を……
と考えてみたのだが全然浮かばない。

リンキン・パークの名作 2nd アルバム『Meteora』のアナログ盤が再発される。
嬉しい。

錯綜するコロナ関連の情報や状況。
騒がしい。
でも、よく踏みとどまっていると思う。
僕はそう思う。

マスクして、いちいち消毒して、“星空の下のディスタンス” をちゃんと守って、だからなのかコロナ禍に突入してから、風邪を引いていない。
体調も崩していない。

結構皆さん、そうなんじゃないかな。
だから、きっとみんな知らず知らずのうちにアイツを撃退しているんだよ。

息子が大事にしていたエイリアンのフィギュアの尻尾が折れてしまった。
直さなくちゃ。

とりあえず直した。
でも、またすぐに壊すだろう。
まだまだ息子はフィギュアを観賞用として、ジッと置いておくことは出来ない。
ガッチガチの容赦ないバトルばかりさせている。
だって七歳だもの。
そりゃそうだ。

最近、若いお客さんが増えている。
二十歳前後の彼らに、何か一つくらいはグッと来る言葉を……なんて思いを抱きながら接している。
それが、床屋のオッサンに出来ること……
な気がするから。
おこがましくも。

早くも年末的忙しさがチラホラしてきた。
ご予約はお早めに。

ドドリン ババァ チョップから愛を込めて

ドドリン ババァ チョップ……

息子が友だちに「うちの店はドゥードゥリン バーバー ショップ って言うんだよ」
と言ったら、その友だちに
「え?ドドリン ババァ チョップ?」
と言われたと大笑いしていた。

DOODLIN ‘ BARBER SHOP 。この屋号にして十六年。一度も後悔したことはなかったのですが、もうちょっと分かりやすい名前にすれば良かったかしらと初めて思いました。
ドドリン ババァ チョップ……
笑える。子どもは自由だ。ババァの部分が「馬場」でもイイかもしんまい。

今日、家族で『STAND BY ME ドラえもん 2』を観て来た。予想通り、それはもう大いに「ドラ泣き」させていただきました。序盤に張り巡らされた伏線を終盤に全て回収する。その見事さにも感嘆しました。

で、ホント初っ端と初っ端。のび太がしずかちゃんとの結婚式前日に、ジャイアン、スネ夫、出来杉くんと酒を飲み交わした後の場面で、出来杉くんとのび太が「スグサメール」という道具を使っいたのですが、それが凄かったのですよ。

それを手首に張ると、一瞬で酔いが覚め、かつ、体内のアルコールも全て完全に分解されるようなのです。つまり自動車運転などしても全然差し支えないわけです。これ、凄くないですか?実際に未来に実現できるような気がしますし。いや〜画期的なアイデアですな。これ作れたらノーベル賞授賞出来ますよ!多分!

他愛の無い話ですみません。もう寝ます。おやすみなさい。

風に吹かれて

今日は朝から入口ウッドデッキをペンキ塗り塗りした。

だいぶ良い味が出てきていたので、ちょいちょいヤスリがけしたりして塗るタイミングを見計らっていたのだ。
そして、まさに今日こそがペンキ塗りに相応しい日和だぜと感じたので、感じるままに塗り塗りしてやった。
気持ち良し。

ボブ・ディラン先輩は

『朝起きてから夜寝るまでの間、自分が本当にしたいことをしていれば、その人は成功者だ』

と宣った。
自分が成功者だとは一つも思わないが、本当にしたいことは出来てるとは思う。

店休日でも、必ず何かしらやるべきミッションがある。
草刈りだったりペンキ塗りだったり、総じて地味なことばかりだが、なんだかちょっと楽しい。
それはもしかしたら、ちょっと贅沢なことなのかもしんまい。
答えは風の中だが。

この十年ほど、仕事用でもプライベートでも adidas の campus を愛用しているのだが、ちょっとその路線を乗り換えようかしら……と思わせるスニーカーが突如現れた。

その名も “NEW BALANCE ML 574” 。
某雑誌を眺めてたら、あのブラッド・ピットが映画『スナッチ』の劇中で履いてたのがコレなんだぜ!とあって、にわかに盛り上がってきたんだった。

好きな役者さんが好きな映画の中で身につけているものを真似して自分も使用する……

自分が愛用しているものに、こういうバックボーンがあるのって大好物。
特に誰かに「こうこう こういうわけでオレはこれをチョイスしてるんだぜ!」と鼻息荒く言うわけではなく、あくまでさりげなく、超自己満足して履いているっつーのが、カッコ良し。

なので、いつか私が “ML 574” (色はもちろんブラッド・ピット先輩の真似してブラック)を颯爽と履きこなしているのを発見したら「フフフ履いていやがるな」とほくそ笑んでやってください。

股旅。

やけに来る

『鬼滅の刃』が世の中を席巻する今。
なんかやたらと『BLUE GIANT』がしみるのです。
『鬼滅の刃』はもちろん素晴らしくて、心揺さぶられまくるのですが、その反動なのかな。
やけに『BLUE GIANT』が来やがるのです。

なんでかな。
なんだろな。
共通点があるとも思えないんだがな……

なんてことをぼんやり考えてたら、敬愛する某ミュージシャンの方が

「鬼滅の刃にドンハマりして思ったのは、過去に行き詰まったことの消化と回収を自分自身行う実感がある。
人生における哲学として作品と共に自分自身が成長出来るということだ……」

と言ってて『これだっ!』と思ったのです。
両作品に共通するのはまさにこれなんだよ。
読んでいるとこれを感じるからだ!
なんて手前勝手に妙に納得させていただきました。
ありがとうございます。

自分が心揺さぶられる物事って、やっぱりどこかで繋がっているんだな〜と実感。
うむ、イイ感じ。

それにしても『BLUE GIANT』はハンパない。
何度読んでも「死ぬんじゃないか?」ってぐらい泣かされる。
誰かが亡くなったり、別れだったり、わかりやすい泣きポイントがあるわけじゃなくて、そういうのじゃないもので涙が出る。

なんだろな。
気持ち悪い物言いになりますが「信じる心」ってヤツなのですかね。
いや違うな。
そんな陳腐なものじゃないな。
「伝わるんだ」ってことかな。
これも違うな。

よし、五十歳になるまでに、これを説明できるようになろう。

作品と共に自分自身が成長出来る……

こういう作品に出会えて幸福です。