人は多分それを

こういうことを言ったら、誰かが傷つくかも知れない。
こういうことをやったら、誰かが嫌な思いをするかも知れない。


若かりし頃、そういう想像力が著しく欠如してたなぁ……と嘆息とともに振り返ることが度々あるのです。
今はもう、何処かの誰かを傷つけるようなことは言わないしやらないぜ……とは全く言い切れませんが、かつてよりは幾分ましにはなったとは思います。

人は多分、これを成長と言うのでしょう。

ホントあれは一体何だったんだろうか……と自分自身のことのはずなのに身も心も遥か引き離されて、あのしょうもなかった頃の自分を、まるで赤の他人のことのように過去の自分を見つめてしまったりしちゃうのです。

人は多分、こういう思いのことをブルーズと呼ぶのでしょう。

イイよね、ブルーズ。

きっと人の数だけ、ブルーズがあるんだろうな。そういうの全くないっす!げへ〜!なんて爽やかな笑顔で言うヤツがもしいたら、指先一つでダウンだな。

さて2020年だ。今年はどんな年にしてやりましょうか。確定していることの一つが、まず間違いなく今年も私は「音楽が好きで好きでたまらない」と言うこと。これはもう揺るぎない。

これはもう「音楽」に限った話ではないのですが、あちこちに行くのではなく、ココだ!と決めた場所を掘る。掘って掘って掘りまくる、そうありたいと思っています。

そんな中、どさくさに紛れて、爆発的にさりげなく何か新しいことを一つでも始められたら……本望ですね。

それでは股旅。

Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.

昨夜遅くのことだ。

何か変な音がすると言う妻さんに起こされて、調べてみたら音の発信源は息子のおもちゃ箱だった。
中を探るとウィンウィンと機械音を出しているおもちゃのショベルカーを発見。スイッチらしきものが見当たらないので、電池を抜き取ろうとするも、ドライバーがないと開けられない始末。
途方に暮れながら、工具箱のある部屋に向かう途中、ショベルカーが点滅をやめて泣き止んだ。

だがしかし、なんとなく音が聞こえる。こりゃあれだな。空耳だな。私も老いたもんだな。
と苦笑いしつつ電池を抜き出そうとしたら「まだ鳴っているのがあるよ‼️」と妻さんのシャウトが聞こえた。駆け寄ると確かに鳴っている。調べたら、ブルドーザーも鳴っていやがったから笑えた。


私は空耳ではなかったと、ちょいと安堵しながら、ブルドーザーの電池を抜き取った。ふむ……これはまさしくあれだな……と私はチャップリンの言葉を思い出していた。


Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.

(人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ……)

である。

当の本人たちにとっては、深夜をつんざくノイズのせいでげんなりするようなトラブルだが、はたから観たら最早コントなのである。

こういう眼差しで、自分の周囲で起こるものごとを見つめられるようになると面白く人生を生きられるんじゃないかな〜なんて思う。若いうちは、しょうもないプライドが邪魔してなかなか難しいのだが、五十路手前ともなるとちょっとだけ出来るようになるのだね。笑ったもん勝ちなのだ。

そんなわけで、DOODLIN’ オリジナルスウェットがようやく納品。大変お待たせいたしました。オープンエンド糸使用のボディが、予想以上に良い塩梅で大満足。

これ、良いです。良いです、これ。
ご注文、ご予約分プラス若干数作りましたので、店頭で実際に手を取ってからの購入も可能です。

是非とも‼️

今年もよろしくお願いいたします

2020年、年明けと共に縄跳びを始めた。

年末に息子の縄跳びを借りて飛んでみたところ、痛快なくらいに己の体力の衰えを感じたのが切っ掛けだった。

その後、筋肉痛に襲われたのだが、それが日頃悩まされている坐骨神経痛の震源地と思われる箇所にジャストミートしてて、これってもしかして縄跳び続ければ治っちゃうんじゃね?と思ったのも大いに贅肉だらけの背中を押してくれた。

年明けにスポーツ用品店で、それなりのトレーニング用の縄跳びを購入し、それから毎日飛んでいる。面白いぐらいに日に日に飛ぶ数も増えていく。なまりきったボディの奥底に小さな火が灯ったような感じと言えばイイのだろうか。どんどん活性化して行くのを感じている。イイぜ、縄跳び。

今月中には、三分飛んで一分休憩×3セットを楽勝で出来るようにし、それからはまるでボクサーのような、あの華麗なフットワークで飛べるようになることを目指す。そうしているうちに、あら不思議。いつの間にやら、気力体力も充実し、中年太りも解消されているっつー寸法なのである。しめしめ。

そんなわけで、今年もよろしくお願いいたします。

DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平 拝

迎春

新年明けましておめでとうございます。
皆々様にはその後お変わりなくお過ごしでしょうか。

旧年中は思い起こせば恥かしき事の数々、今はただ、後悔と反省の日々を過ごしております。

なお、わたくし事ではありますが、
店はもちろん、この日記、レコード選曲、Tシャツ&パーカーの製作など、本業に関係ないことまでして、相変わらず成長することなく、ダラダラと愚かで無教養な内容ではありますが、一応、どれも私のかけがえのない作品であるかな〜と言えますので、今後ともくれぐれもお引き立ての程、よろしくお願い申し上げます。

とかく西に行きましても東に行きましても、土地 土地のお兄貴さん お姐さんにご厄介かけがちなわたくしではございますが、以後、見苦しき面体お見知りおかれまして、今日こう万端ひきたってよろしくおたのみ致します。

末筆ながら首都圏郊外所沢市三ヶ島より、子年の本年が皆様にとって良い年になりますよう心よりお祈り申し上げます。

2020年 元旦

DOODLIN’ BARBER SHOP店主 高崎哲平 拝

だんだんわかった

お陰様で年末らしい怒涛の忙しさを過ごせております。ありがたし。

日頃ご贔屓にしてくださっているお客さんたちに混じって、ちょいちょい来てくれる御新規さんがまた濃厚濃密な方々ばかりで、これまたありがたし。

今までやって来たこと、いつの間にか作り上げていたことを評価されたような、そんな気持ちにさせられることもしばしば。

ジャズをコンセプトに掲げたいろいろ様々な店々を日本国中巡っているという方が来てくれました。その数なんと千軒越え。五十年近くかけて作られた、そのリストをちらりと見させていただきましたが、それはもう偉業の領域でしたね。うちなんかを見つけてくださり、ありがとうございます。

床屋では、DOODLIN’ BARBER SHOP は五軒目だそうで、これはちょっと意外でした。何だか、床屋とジャズって物凄く合うよね〜と勝手に思い込んでいたもんで、全国各地にあるのだろうなとぼんやり思っていました。何だか思い込みって怖いですね。

予約の電話で、そういう店を巡っているんですと言われたのですが、こういうとき受けを狙うとしくじるので、構えたり気取ることはやめました。いつも通りにやるのが一番なんですよ。これは二十数年この仕事をやり続けて、やっとわかったことの一つです。で、いつも通りってどんななの?そうなんです。自分の「いつも通り」がわかっているかどうかが肝心なんですね。それが、やっと少しずつわかって来たような気がしてたんで多分ギリギリセーフでした。数年前だったらアウトでしたね、確実に。危ない危ない。

そんなわけで、2019年も残りわずか。気取らず、構えず、ゆらりゆらゆら漂います。年内は、大晦日以外はすべて満席となりました。大晦日はご予約分だけやらせていただくって感じですかね。

それでは股旅。