思えば遠くへ来たもんだ

今朝ふと思ったこと。

いつの間にやら、この髪切り稼業に従事して二十五年近く経っていました。

人生の半分を床屋のオッサンとして過ごしたってことになりますか。
思えば遠くへ来たもんです。
二十年以上のお付き合いになるお客さんも少なくない。
出会った当時、中高生だった男子が、今やいっぱしの大人になっている。
初めての恋愛に右往左往していた少年が、幾人もの子持ちになっている。
入学式や卒業式や成人式、入社式に結婚式に、お宮参りやら、なんやらかんやら。
人生の要所要所肝心なところで、髪を切らせてもらいました。
「このときの髪、テッペーさんに切ってもらったんだよね……」
だなんて、皆さんが写真を見ながら思い出すことはないだろうけども、手前勝手に自己満足させてもらっています。
ありがたし。
これまでの二十五年の速さを考えると、これからの二十五年はさらにスピードアップするのだろう。
それ即ち、あっちゅう間に七十歳越えってことか。
ま、もちろんそれまで無事生きていられたらの話ではありますが。

そのイイ仕事に用がある

今日は、オープン前にちちんぷいぷいと Local community salon Revel さんにカットしに行ってきました。
図々しくも、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディーの写真を見せ「こんな感じでお願いします!」などという暴挙に近いふざけた寝言オーダーにも店主の岡本さんは快く応じてくれ、しかもイイ塩梅に仕上げてくださいました。
ありがとうございます!
画像は、参考にしていただいたトム・ハーディーの写真の鼻から下と、私の鼻から上をドッキングさせてものでして。
なかなかどうして、なかなかイイハマり具合じゃないですかね。
四十八歳になった今もちゃんと大真面目にふざけられていられることに感謝。
ベリーハッピー。
Local community salon Revel さんの仕事場と仕事っぷりには大いに影響を受けさせてもらいました。
やはり外に出るとそこに学びがありますね。
勉強大事!
近頃の私は、NHKで放送されているアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』にやられっぱなしでして。
ここまで原作を忠実に、しかもさらにアニメーションとして上乗せさせた完成度に痺れっぱなしでして。
これがもう最高なんですよ。
素晴らしい仕事だと思います。
声優さんも、ギレン総帥だけはオリジナルの銀河万丈さんが演じてて、その辺もGOOD。
物語も今後の展開も全て承知しながらも、今後が楽しみなのです。
それと今読んでいるのは『続 横道世之介』(吉田修一著)で、これまた最高。
読んでいると、あの時あの頃、私がボンクラ真っ盛りだった90年代初頭のあの雰囲気が見事蘇るのです。
作者の吉田修一さんが、まるで私の隣にいたかのように感じてしまうぐらいに、事細かに、あの頃のボンクラの日常を描いてくれていると思います。
このテンションを続編でも維持できているところは、ある意味『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と一緒かもしれないですね。
これまたイイ仕事だと思います。
せっかくイイ仕事に囲まれているのだから、自分の仕事も良いものへと昇華させていきたいですね。
頑張りますよ。
股旅。

キミョウな床屋

数年に一度、ドンずばりと私のツボにハマる音楽がやって来てくれまして。

つい先日、それが来たのです。

たまたま、ホント偶然が重なりまくって、それがやって来てくれたのでした。
それは、Perfect Yanai Pluck というグループの『キミョウな休暇』というアルバムでして。
邦楽なんです。
全曲インストなんです。
そこに広がる音世界が、もうたまらなく心地良くてですね。
夏休み的な空気が満載でしてね。
タイトルもまた、なんだかこう星新一的世界観とリンクしている感じで、もちろんその音も繋がっている感じで、いやはやもう最高なわけです。
もうね。
ずっと聴いてますよ。
飽きずに。
ずっとずっと。
この世界観。
自分の店にも応用できないかな……と思案してみました。
『キミョウな床屋』
良いですね。
目指したい領域ですね。
そういえば移転当初、「いつの時代なのか、何処の国なのかわからないような、そんな店にしたい……」だなんて寝言言ってましたね、自分。
言うならば、その寝言を音にしたような感じって言えば良い感じですかね。
うん、全然わからないですよね。
これまたたまたまなんですかね。
サッポロビールの『大人エレベーター』の細野晴臣さんの映像を観まして。
ナビゲーターの妻夫木くんから質問攻めにされるのですが、それらをことごとく華麗にのらりくらりとしつつも生きた言葉で粋に返す細野晴臣さんがとっても眩しくてですね。
いやあ、良いもの観させてもらったと思いました。
咄嗟に出て来る言葉って、知性とか教養とか、果ては人間性まで滲み出ちゃうものですよね。
細野晴臣さんみたいに粋な言葉を選べたらなと思います。
そのためにすべきこと……
それが何となくわかって来ましたね。
よかったです。
歳を重ねて良かったですよ、ホントに。
さてと。
知性と教養をさりげなく醸し出すキミョウな床屋を目指して、今日も学びましょうかね。
股旅。

あくまでも理想は高く!

ここ最近、息子と風呂に入る度に息子がこう言うのです。
「どうしてお父さんは、そんなにダラシのない身体なんだ?どうしてそんなにデヴなんだ?」
と嘆くのです。
これはもう近頃息子が夢中になって観ているアベンジャーズシリーズのせいです。
あんな鍛え上げられたボディを持っている人間なんて、ほんの一握りだっつー圧倒的現実を息子は知らんのです。
悪者をバッシバシやっつけられるようなプロレスラーみたいな身体になって!
とお願いされても、私もすでに四十路後半。
これはなかなかどうして、なかなか難しい。
私もかつて、タイラー・ダーデンのようなボディに憧れたものです。
タイラー・ダーデン、そう、映画『ファイトクラブ』でブラッド・ピットが演じたあのカリスマです。
そんなわけで、そのタイラー・ダーデンのボディと私の愚顔を合わせてみたのですが、物の見事に気持ち悪い仕上がりになりました。
息子よ……
父に、こんな身体になって欲しいのか?
こんな床屋のおやじさん、なかなかいないぜ?
でも、ここまでではないにせよ、ちょっとは鍛えないといかんなと思ってはいる今日この頃であります。

たまには押し付けがましく

なんとなく録画しておいた『ワンダー 君は太陽』と云う映画をなんとなく観始めたら、これがとんでもなく良くて魂がブルブル震えたのでした。
これはもう是非とも妻さんと息子にも観てもらいたいと観終わる前に Blu-ray を注文しました。
録画したのは字幕入りだったわけで、それだと六歳の息子にはまだ難しいですからね。
ものすごく押し付けがましいのは百も承知。
でも、たまにはこういう押し付けもありじゃないかと。
これぞ家族の特権ではないかと。
そう開き直ることにしたわけです。
この映画。
主人公のオギーという男の子は、トリーチャー・コリンズ症候群という先天性疾患が原因で顔が変形してましてね。
入退院の繰り返しもあり、ずっと自宅で学習を続けていたのですが、容態も安定してきたので学校に通うことにしたのだけれども、そしたら本人と家族の予想&不安は的中。
クラスメートから差別とイジメを受けるわけです。
でも、そんな中でも心通わす友人が少しずつ出来てくるという展開。
私はですね。
それはもうしょうもない無知でバカで未熟な子供でしたからね。
多分、こういうコがクラスにいたら、きっと差別しイジメる側の人間だったと思うのです。
でもね。
もし、こういう映画を観る機会が私にあったならば……
もしかしたらこの映画にも出てくるオギーと心通わす少年少女たちのような振る舞いも出来たんじゃないかって思うのです。
うちの六歳児は、これからどっち側の人間になるのかはわかりません。
私の願いとしては、差別とかイジメをしないような人間になって欲しいと思っています。
だからね。
この映画を観ることで、息子がそっち側の人間になる可能性が少しはアップするんじゃないかと。
人に優しく親切に出来るようになるんじゃないかと。
人間の内面の価値には外見で推し量れないものがあるという考え方を持てるようになるんじゃないかと。
そんな物凄く独りよがりな願いを込めて「これ観てよ!」と薦めることにしたのです。
そんな方向づけをたまにはしてもいいですよね?
今はまだ理解出来ないかも知れない。
でも、近い将来きっとわかるときが来ると思うので、我が家にこの映画を常備することに決めました。
パッケージもステキですしね。
さてと。
それじゃあ、DOODLIN’ BARBER SHOP ORIGINAL TEE を遠方よりご注文していただいた方々に発送する準備が整ったので、クロネコヤマトに持って行きましょうかね。
実にいい感じに仕上がっております。
期待してください。
お楽しみに!
股旅。