その流れに身を任せ

どうもこんばんは。
ドドドンと一気に春めいて来ましたね。
確定申告も無事提出しボディアンドソウルが解放感に包まれております。
面倒くさい、かったるいとボヤキながらも、いざ終えてみるとまあいいもんです。
これでもかってぐらいに自分の仕事ってものと対峙させられるのも、まあいいもんです。

 
ここ最近、お客さんがお帰りの際に次回の予約をしてくださることがちょちょちょいと増えて来ました。
これが嬉しいったらありゃしないのです。
生活サイクルの中での散髪の位置付けが、それなりのポジションにあるということですからね。
いやはや、ありがたい。
そうなってくれたら良いのになと思いつつ、私の方から次回の予約をオススメすることはありませんでした。
なんだか、おこがましい感じがしちゃいましてね。
こんな遠慮、もしかしたら全然必要ないことなのかもだけど、私の中では大事にしておりまして。
自然発生的に、そうなってくれればなと甘ちゃんそのものな考えで、これまでやってきたわけです。
それが不意にそうしてくれる方が増えてくるのだから面白い。
何がどうしてそうなったのか……ちょっと分析しようかと思いましたがヤメました。
このまま流れに身を任せようと思います。
春の訪れとともに、何だかイイ感じ。
そんな感じなんです。

 

今、この日記を書きながら The Oh Hellos を流しているのですが、これもまたイイ感じ。
自分のテンションや、置かれている環境、状況に合わせて選曲出来るって幸福ですね。
この後は、Todd Rundgren の “Something/Anything?” を流そうと思います。
これ、超名作アルバムですよね。

何だかイイ感じ。
そんな気分なんです。

おかげさまでイイ週末を過ごせました。
ご来店くださいました皆々様、ありがとうございます。

 

明日は定休日となります。

 

DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 拝

青春狂走曲

雨のち晴れ。
一気に春めいて来たのと同時に花粉ちゃんの猛攻も始まりましたね。
先ほど、市販のアレルギー専用眼科薬をビシッと注入したら効き目抜群。
こいつがあればどうにか乗り切れられそうです。
ここ最近、仕事道具のテコ入れを図っています。
もちろん、より良い仕事をするためです。
バリカン一つとっても、その仕上がりの表情は千差万別。
お客様の要望も人それぞれなわけです。
極力短めスタートの刈り上げに対しては、0.5mm スタートでやって来たのですが、0.1mm スタートが出来るっつー代物を導入しましてね。

「髪なんてすぐ伸びちゃうんだから、たかだか二、三日の違いでしょ!」

というのは簡単なわけで、

「だからこそ、その二、三日を大事にしなくちゃなのでは?」

と思い至ったわけです。

やはり、私の仕事は切った直後、それこそが最高の瞬間であるべきなわけで。
四、五日、経ってだんだん馴染んで来た感じ……なんてのはダメだとは言いませんが、そういう仕事をするのはもうヤメようぜ、ヤメようよ!
と、これまた思い至ったのです。
それこそ、手間暇もかかるわけで、一人あたりの所要時間も当然アップしますが、そういうの大事だし、そういうのイイじゃないですか。
多少の今更感はありますが、まだ間に合うはず。
そう信じて、今日もバリバリ刈り上げようと思います。

さてと。

サニーデイ・サービスの「青春狂走曲」でも聴いて気合い入れましょうかね。

それでは股旅。

 

 

そこ抜いて行こうぜ

月日の経つのは甚だスピーディなもので、うちの息子も来月で五歳になる。
四月から幼稚園の年長さんになり、来年には小学生になるっつーんだから驚きは隠せない。
ぼんやりしている場合じゃないぜとランドセルのカタログ請求もした。
これこれ、これなんだよっ!って意中のものをゲットするには、春過ぎぐらいには注文をしないとダメだっつーんだから参った。
ジタバタするなよホコリが立つぜと余裕綽々でいたいところだが、そうもいかないようだ。
息子に「何色のランドセルがいい?」と訊いたら「ムラサキ!」と即答されたのには驚いた。
いやいやさすがにパープルはないだろと思ったら……あるじゃないっ!
バットマンのジョーカー、もしくは殿下(ミュージシャンのプリンスね)の影響なのか。
ともあれ息子の未来は明るい!
そう思ったんだった。

 

先日リリースされた くるり の新曲『その線は水辺線』がすこぶる良い。
最初は「ん?」と思ったのだが、聴いているうちにみるみる良く感じて来る、このフェードインな感じ。
いろいろ様々表現ってものをする上で理想的だなと思うのである。

OKAMOTO’S のベーシストであるハマ・オカモトが

「くるりの新曲、すごい。素敵。
普通のバンドがさー録音するぞ!
ってスタジオ入って録れる演奏じゃない。
こんな音と演奏で録れない。
ふつーは力む。」

と言ってて、なるほどと思った。
力んでいない……そこが凄いところなのだな。
でも、これは確かに言えている。
力んでいない物事ってのは得てして魅力的なのだ。
どこでどう抜くか。
抜くぜって意識したら、それはちょっとダメ。
気づいたら抜けてた。
もしくは「え?抜けてた?何が?」ってぐらいになりたいものである。
まあ、こんなこと書いている時点で全然抜けられないのだけれども。

 

幼少時から父に本を読め読めと耳にタコが出来るぐらい言われ続けてきたが、この年齢になってやっとどうにかちょっとだけ、父がなぜそう口が酸っぱくなるほど言い続けてきたかがわかってきた。

だから、私も息子に本を読むべし読むべし、ひじを左わき下からはなさない心がまえで……やや内角をねらいえぐりこむようにして読むべし!
と鬱陶しがられるぐらい言おうと思う。

読書は絶対に心を豊かにする。

これは私が四十六年間生きてきて、数少ない自信を持って言えることの一つだ。

憧れのナイスミドルへの道は長く険しい

クルマを運転中。
細い道で対向車を察知するや否やスペースを見つけ停車させ「どうぞどうぞ〜」と道を譲るようにしているのだが、手を挙げるでも会釈するでもスマイルするでもなく華麗にスルーされると猛烈にチリチリする、そんな些細なことにチリチリする自分にさらにチリチリすると云う無限チリチリスパイラルに陥るのが嫌なんですよね〜
僕はあの瞬間『機動戦士ガンダム 第34話 宿命の出会い』のある場面を思い出すんですよ。
非武装地帯で主人公アムロ・レイのクルマがぬかるみにハマったとき、敵であるシャア・アズナブルに遭遇し、そのシャアに助けられ無事クルマをぬかるみから出すことが出来るのだが、アムロはシャアを前にし呆然とするばかり。
そんなアムロを見てシャアがこういうのです。

『目の前に敵の兵士を置いて硬くなるのはわかるが、せめて礼ぐらいは言ってほしいものだな、アムロ君』

あの場面が脳裏に浮かぶんですよね〜

なんて話をお客さんとしておりましたら、そのお客さんに言われたんです。
「僕も以前はチリチリしてましたよ。
でも、僕が首を悪くしたときに、同じ場面に幾度か遭遇したのですが、ホント首が痛くて何もリアクション出来なかったんですよ。
悪いな〜と思いつつも。
だから、それから僕は思うようにしているんです。
『あ、あの人もきっと首が悪いのかもしんまい。そうじゃなくてもきっと何かしらリアクションすることが出来ないのっぴきならない事情があるに違いない』とね。
そもそも、相手はアムロじゃないしテッペーさんもシャアじゃないし!」

このお客さんの言葉を聞き、僕はハッとしてグッと来たのでした。
チリチリする前に、ムッとする前に、相手がなんでそんなことをするのか考える……。
これを実践することによって、また一歩憧れのナイスミドルに近づけるに違いないなと。
近しく親しい間柄の関係では、ある程度出来ていたことなのですが、通りすがりの方々にはなかなか出来るものじゃありません。
でも「出来るかな?じゃないよ。やるんだよ!」と云うノッポさんの名言もありますし、ここはやはり実践実践また実践だなと。
そう繰り返すことによって、人はやっと習慣化できるものなのだと。
そう思い至ったわけです。
四十路半ばにして、やっとこの境地を目指し始めたわけです。
でも遅いってことはないはず。
ナイスミドルへの道は長く険しいのは周知の事実。
一歩一歩進んで学んで得ていくしかないんですよ。
悲しいけど、これ人生なのよね。
それでは股旅。

未来は甚だ明るい

息子が折り紙を持ってきて、これで手裏剣を作ってくれと云う。
作ったことないのでネットで検索したら出てきたのでやってみたら、これがどハマり。
すでに十数個は作っただろうか。
これを書いている今でさえ作りたくてウズウズしているくらいなのである。

 

今更ながら感心したのは折り紙の奥深さ。
調べれば多種多様な折り方がある。
そのどれもに共通しているのが、やはり最初の一折り。
ここから正確に折らないと仕上がりは甚だしく悪いものとなる。
いや、下手したら途中で折ることが出来なくなることもある。
最初の一折りに限らず、毎回毎回キチンと折っていかないと美しい手裏剣は作れない。
その融通の利かなさにどハマりしてしまったのだ。
日頃モットーにしている脱力楽観まあいいじゃんそれでいいじゃんいいじゃん的ノリが全く通用しないのがたまらなく面白いのである。

 

最初の一手で決まる。
これは、自分の仕事にも相通じるものだと思った。
いや、人生生活などなど全てにも通じるものかもしれない……と大袈裟に考えてみた。
折り紙、甚だ奥深しなのである。

 

どハマりしているといえば、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』なのである。
何を今更と笑われるかもだが、今まさに最高のタイミングで観られていると思えているのでこれで良し。
面白い!最高!との評判はガッシガシ耳に入って来てたのだが、いつ観る?今でしょっ!とは、何故か何故だかなかなかならなかったのだ。
それがふと思い立って観たのがつい先日。
ゴンヌズバーとどハマりしたっつーわけなのである。
全編を通してビッシビシ五感に響き渡るエネルギーが尋常じゃない。
血湧き肉躍るって形容がドンピシャ。
大袈裟な物言いになるが「生きる活力」にすらなり得る作品だと感じている。

 

マックス役のトム・ハーディーの魅力も凄まじい。
今後の人生を「俺はトム・ハーディーに似ている!いや、俺はトム・ハーディーだ!」と唱えながら生きていこうと思えたぐらいだ。
トム・ハーディーの方が全然年下なのに。

 

先日観た『レゴバットマン ザ・ムービー』でも感じたが、こんなスピード感とテンションがスタンダードになるのだろうか。
ともあれ、未来は明るい!
見渡せば、逆のネガティブな未来観ばかりが目につくので、ここで敢えて言おうと思う。
未配は甚だ明るい!

 

さてと。
GOOD MUSIC & POSITIVE VIBRATION をモットーに今日も生きよう。
完璧な休日になりますように。

 

股旅。