この流れを待っていた

しばらくぶりに読書モードに切り替わりそうなムードがプンプンしてきた。

とりわけ昭和四十年代以前を舞台にしたザラっとした手触でツンと鼻をかすめる臭いが漂うような人間ドラマが好みのようで、あまりの面白さに悲惨な情景が描かれているにも関わらず半笑いしている自分がいることに我ながら驚くのである。

一体何にそんなに自分が惹きつけられているのか……

わかるような、全くわからないような、こそばゆい気分だ。

現代社会では、蓋をされ隠されてしまった世界がそこにある。

のだが、ふと気がつくと、目を凝らしてよく見てみると、そこら辺にまだまだあるのを感じる心と肌をザワつかせる何か……そんなのが書かれている物語が好きだ。

ってココまで書いて、自分の言っていることの解りにくさに苦笑いせざるを得なくて、それもまたいとをかしなのである。

何にせよ、私にとって本が読めてるってのは良いことなのだ。
忘れ物を学校に取りに帰るような、そんな気持ちで読んでいる。

なんのこっちゃ。

知的に満足できる、気取った感じではない、心の糧になるような床屋を目指して

おはようございます。

我がDOODLIN’ BARBER SHOP は今日で仕事始めから三日目。
なかなか上々な滑り出しで仕事が出来ていることにググッと胸が引き締まる思いであります。
ありがとうございます。

家族三人での初詣でのおみくじでは、三人揃って大吉という奇跡がいきなり訪れまして。
しかし、私のには大吉のわりにはあまりいい事が書いてなくて「でもそれでも大吉だし〜ルルルラララ」などと呑気なことを言っているボンクラな私に「そういうときこそ気を引き締めないと」と妻さんはアドバイスをくれました。
これまた、ありがとうございます。

息子に描いてもらった似顔絵で、Tシャツを作ったのですが、これが期待していた以上に良い塩梅での力の抜け具合&佇まいで、とても気に入っているのです。
サイズ、色とも限られておりますが、まだちょっと残っておりますので、宜しかったら是非!

昨夜、Amazon の台頭で、街中の書店が軒並み縮小していくなか、アメリカの老舗書店『バーンズ&ノーブルが再び成長を遂げているという記事を読んだんです。

Amazonの真似をしてオンライン販売を強化し、独自の電子書籍リーダーを導入したり、売り場の大部分をおもちゃやグリーティングカード、カレンダーを売るために改装したり、カフェを設ける構想やレストランを始める計画を実行したけど、ことごとく失敗。

そんな中、ジェームス・ドーントというビジネスマンをCEOに迎え思い切った改革を断行しました。

ドーント氏は「本が高すぎるとは思わない」という理由から「価格競争が激しくても本の値引きをしない」という信条の持ち主を持ち、「2冊買うと1冊無料」というキャンペーンを「無料で提供することは、その本の価値を下げることになるから」とすべて止めました。

そして、店内のすべての棚から本を取り出し、その本を置いておくかどうかを判断するよう従業員に求め、「知的に満足できる、気取った感じではない、心の糧になるような書店」になることをイメージし最高の本をショーウィンドウに並べるように指示し、スタッフが自分の店をコントロールすることで、仕事をもっと楽しんでくれるようにという願いを込めて、その決定を店の従業員に任せたそうです。

これらの戦略によりバーンズ&ノーブルの書籍の売れ行きは再び伸び始め、読者は会社への信頼を取り戻し、店員もやる気を取り戻していったとのこと。

私は床屋ですが、ココに床屋として持つべき心構えのヒントがあるような気がするんです。
自分が、この店が「何を売る」のか。
そこをもう一度考え直してみようぜ!って思ったんです。
さすればそこから、この先に目指すべき道が見えてくるような、そんな気がするのです。

「知的に満足できる、気取った感じではない、心の糧になるような床屋」
これだなと。

こんな記事に年始早々出会えたことは、幸先良いスタートの証。
ちょいと気合い入れて声出して行こうぜ。

それでは股旅。

回りに溢れる愛に感謝します。

DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平 拝 

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

親愛なる皆々様、相変わらず新型コロナ野郎が何かと世間をかき回しておりますが、元気にお過ごしでしょうか。
旧年中は思い起こせば、これまた相変わらず恥かしき事の数々ばかり。
今はただただ、後悔と反省の日々を過ごしておりまする。

しかしまぁ、いつまで続くんですかね この新型コロナ狂騒は。
全く気分はもう、お茶をくれ、もう一杯!
って感じです。

さて、こんな私ではありますが近頃何かといろいろ様々な「気づき」がございます。
あゝ、そうなのか。
そういうことだったのか……
と、日々嘆息しております。

それと素敵な言葉とも出会えております。
つい最近、グッときたのは坂本慎太郎先輩の御言葉

“音楽は役に立たない。
役に立たないから素晴らしい。
役に立たないものが存在できない世界は恐ろしい。”

であります。

末筆ながら首都圏郊外所沢市三ヶ島より、卯年の本年が皆様にとってより良いステキな年になりますよう心よりお祈りいたします。
あ、この画像のウサギちゃんは、皆さんご存知、漫画『エリア88』に登場する米国人の凄腕パイロット ミッキー・サイモンのトレードマークであります。

2023年 元旦
DOODLIN’ BARBER SHOP店主 高崎哲平 拝

新年は六日より営業いたします。

緩り緩やか

当店の近くにあるお茶屋さんで買った緑茶がとても美味しくて、痺れて驚いて嬉しかったのです。

此処に移転して来て7年半も経つというのに今更感がハンパないのですが、ほらあれ“灯台下暗し”ってヤツです。多分。

身近にある良いものに気づくことなく、此処じゃない何処かに憧れて、遠くばかり見つめがちなエブリデイですが、ふと立ち止まって周りを見渡すハート&ソウルは忘れないようにしたいものです。

で、このお茶。
巨匠、宮崎駿先生が監修した本『トトロの生まれたところ』の中の宮崎監督の奥様作の挿絵にも描かれている茶園で作られたもので、なんだか、こんな美味しい気品溢れるお茶が作られていることが、こういう場所のすぐ近くで暮らしていることが、ちょっと誇らしいなってね。
ちょっとだけ感じたんです。
ほんのちょっとね。

この茶畑や狭山丘陵の緑&起伏ある土地が、自分の中では当たり前の風景だったのですが、当たり前じゃないんだなぁと、今更ながらしみじみ実感している次第であります。
押忍。

師走ってことで、恒例となった“今年の漢字”が発表されましたね。
『戦』ってことだそうで、まぁそうなんだろうな〜とぼんやりとは納得しますが、自分的にはかなり遠くな感がありますね『戦』には。

じゃあ、自分の今年の漢字は……って考えてみて、うんこれだな!ってジャストフィットしたのは『緩』でした。
いろいろ様々『緩』だったなぁ。

緩くなったし、緩かったし、緩いし、緩やかだったと思います。
ポジティブでもネガティブでも。
イイ意味でも悪い意味でもありますが、良い兆し、良い暗示ではないかと自分的には感じております。
おめでたいことにね。

そんな私の一年を物語るに相応しい今年のレコードアルバムは、マヒトゥ・ザ・ピーポーの『不完全なけもの』だなと、今ピンと来まくったところです。
うん、これだな。
凄くいっぱい聴いたし、自分の生活にも溶け込んでたし、ずっと脳内で流れ続けていたもんな。
三年前にリリースされたアルバムだけれどもね。

この一年を物語る本と映画とプラモも選出してみよう。
楽しそうだし。

それでは股旅。

君は新しい景色を見たか

12月7日と言えば、トム・ウェイツ先輩の誕生日(72歳!)であり、そして明日の8日はジョン・レノン師の命日であって、毎年この日が来ることによって、私は師走をしみじみ実感するのである。

そんなわけだから、必然今日はトム・ウェイツの深い歌声が店内に響き、明日はジョン・レノンの優しい歌声が流れ、こうしてDOODLIN’ BARBER SHOP 的年末がスタートするのである。

店前の もみの木にも飾りが施され、クリスマスケーキと餅の予約も完了。
年末の課題図書『定本 レッド 1969-1972』(山本直樹 著)もゲットしたし、準備は着々と進められている……ような気がしている。

どうにか時間を見つけて映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観に行けたらな〜とか、抽選に応募したプラモが当たらないかな〜とか、『青春 少年マガジン 1978〜1983』(小林まこと 著)が面白かったな〜とか、海外ドラマ『ベター・コール・ソウル』の続きが観たいな〜とか、そんなユルいこともぼんやり考えている。

だから、まぁつまり私 & DOODLIN’の日常はとりあえず上々だってことである。
フィルソグー。

W杯に関しては、書きたいことが沢山あるのだが、まとまらないのでやめておく。
日本代表には大満足だし、全く文句はない。
PKが、運か実力かって件に関しての、僕的意見としては、「それはどっちも!」である。
W杯の舞台なら、それは尚更だと思う。

世界のトッププレイヤー達が外してしまう場面を幾度も見てきた。
圧倒的に強いと言われるチームがPK戦で敗退してしまうことも沢山ある。

日本代表、スゲー頑張っていた。
あれだけやって、PK戦で敗退してしまうのは、悔しいが、これはもうしょうがないことなのだ。

青春時代に、自分なりにサッカーに情熱を燃やしていたつもりの床屋のオッサンはそう思う。
もう一度言おう。
サッカー日本代表、最高でした。
ありがとう!