そのもどかしさに用がある

今日は息子の誕生日。
晴れて五歳となりました。
五歳ともなると、いろいろと世の中のかくかくしかじかがわかるようになるのか、なるといいなと思いつつも、それもまた少し寂しい親心。
あっという間だった五年間を振り返りしみじみ感じ入っている次第であります。
お力添えくださった皆々様、ありがとうございます。
五年間、息子に寄り添い続けた妻さんにも感謝です。

 

空き時間に息子とケーキ屋さんに行ったのですが、其の道すがら、息子のリクエストでずっと Electric Light Orchestra の “Mr. Blue Sky” を流しっぱなし。
かなりのお気に入りらしく、しかも前奏部から歌の導入部にカタルシスを感じるようで、曲の半分ぐらいに差し掛かれば、また最初から聴き始めるなんつーことを延々とケーキ屋さんへの行き帰りで繰り返しておりました。

 

物心ついてしまうと、ちょっともったいぶったりするものですが、五歳児は常々フルパワー。
大好きな曲をこれでもかってぐらいずっとずっと繰り返し聴き続けるのです。
飽きることを恐れていないのです。
それがなんだかちょっと羨ましく感じる、小賢しいことばかり身についてしまった四十六歳の床屋のおやじさんであります。
この曲、僕も大好きなのですが、ここまで聴かされてしまうと、ひょっとして聴きたくなくなるんじゃないか……と危惧しているのです。
つまらん大人です。

 

その床屋のおやじさん。
近頃はもっぱら映画づいておりまして。
毎晩、妻と息子が寝付いた後も、ぼんやり録りためた映画を観ております。
そんな日々に充足しつつも、本を読みたい欲求がふつふつと沸き起こっておりまして。
これが不思議なもんで両立しない。
本も読んで映画も観られてっつー日々は、生まれてこのかた過ごしたことがありません。
読書三昧を手に入れたいのですが、そうなると映画が観られなくなってしまうのです。
ああ、もどかしい。

 

ジェリー鵜飼さんが書いた『記憶の地図』を筆頭に、『田園発 港行き自転車』(宮本輝著)『悲しみの歌』(遠藤周作著)『青春ノイローゼ』(みうらじゅん著)その他多数の本が心のカートにストックされている状況。
本ってのは、読めば読むほど読んだ本人にコクが出てくるっつー言い伝えを信じ込んでいるので、一冊でも多く己の人生の中で本を読みたい気持ちがあるのです。
でも読めてない。
全然読めてない。
ああ、もどかしい。

 

音楽は聴けてます。
これはもう通常運転。
全く衰えることなく貪欲に聴いております。

 

そうそう。
新作Tシャツのフロントプリントにと考えているロゴがとっても素敵で気に入っているのです。
元ネタは某ジャズアルバムなのですが、実はバッドリー・ドローン・ボーイのアルバムからの影響もかなり大。
これをバッジとステッカーでも作ろうと思ってまして。
当店が移転して三年になる六月にいらっしゃった方々にもれなくプレゼント出来たらなと考えてます。
まあ、よかったらもらってやってください。

 

そんな感じで、息子の5回目の誕生日が過ぎ去ろうとしております。
BGMは、最近どハマりしている Angus & Julia Stone の傑作アルバム “Snow” で。
これ、相当いいアルバムです。
手放しでオススメさせていただきます。

 

それでは、おやすみなさい。

 

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です