新たな物語が生まれた

IMG_3100
「ネコの すなすけ が、いまいち自分に懐かない、あんなにしつこくつきまとっている息子にはナゼだかとても懐いているのに……」 と苦笑いをしたら、ネコ好きの友人に「そりゃそうだよ」と言われた。
優しくて、ご飯をくれて、世話全般をしてくれている妻が一番。
ちょいと乱暴ではあるが、いっぱい遊んでくれる息子は二番。
なんだか横で見ているだけのデカいおっさんである私は三番になるのは仕方がないとのこと。
なるほど。
横で見ているだけのデカいおっさんってのにはしみじみと納得した。
私の大のお気に入りだった観葉植物 “ソング・オブ・ジャマイカ” が逝ってしまった。
度を超えた猛暑のせいなのか、私の愛情不足だったのか、その原因はわからない。
何も言わずにゆっくりと彼は枯れ果てて行ったのだった。
実は、この “ソング・オブ・ジャマイカ” は二代目。
初代は、当店のロゴやHPをデザインしてくれている友人の長友くんから 移転祝いに戴いたのだった。
情けないことに、それも二年余りで御臨終。
とても気に入っていたので、今度こそはと同じものを置いたものの、またしても逝かれてしまったのだった。 この “ソング・オブ・ジャマイカ” 。
お客さんからは、鏡越しに見切れる感じで見えていた。
私的には圧倒的存在感を持っているように思っていた。
だが、“ソング・オブ・ジャマイカ” 無くなったことに気づいたお客さんはまだいない。
開店から今まで、「この観葉植物は何てものですか?」と訊かれたことも一度もない。
もしかしたら、最初からなかったのでは?
と思ってしまうぐらいに華麗にスルーされているのだ。
こんなに私が寂しく感じているのにだ。
でも、それがまたイイ。
私はこう思うことにした。
我が店の私が愛した “ソング・オブ・ジャマイカ” は、あの宮沢賢治先が紡いだフレーズ 「ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ」 を見事体現しているのジャマイカと。
彼のいた場所は、しばらくそのままにしておこうと思う。
寂しいと言いつつ、無くなったことによって生まれたスッキリ感があることは否定できないからだ。
そもそも、ものがあり過ぎのきらいがある我が DOODLIN’ BARBER SHOP。
ちょっと開放感が生まれたとポジティブに受け止めるとしよう。
彼亡き後に、そこに鎮座するのは、朋友 アラヤン が描いてくれたキッズ用補助椅子として代用しているスケートボード。
これもまた良しだ。
新たな物語が生まれたのだと思う。
それでは股旅。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です