僕はぼんやりこんなことを考えている

先日、ぼんやりとテレビから流れているドキュメンタリーを眺めていたら、70代半ばの男性たちがこれから会社の同期入社仲間の新年会なのだと集まってて、今日は二人病気で来られなくて、同期入社も既に半分は死んでしまったのだと微笑みをたたえて言っていた。

 

 

よくよく考えてみれば、まあそんなものなのだろうけども、よくよく考えることをサボりがちな僕は少々その圧倒的現実がショックだったんだった。

 

 

三十年もしたら、小中高大と一緒に過ごした連中も自分も含め半分はゴートゥーヘヴンってわけか。
それは今想像するととても寂しく感じるのだが、その年齢になる頃には「みんな死んじまったよ〜」と満面の笑みで言えるのだろうか。
まあ多分きっとそうなっているのだろう。
その前に、その境地に達するまで自分が生きているかどうかわからんが。

 

 

近頃、脳内でずっと SPECIAL OTHERS の 「Laurentech」が鳴り響いている。
ちょいとした切っ掛けで、十年前の日比谷野音でこの曲を演奏している映像をYouTubeで見たのが始まり始まり。
曲はもちろんいいのだが、このライブ映像がまたたまらなくイイ。
多幸感って言葉が相応しいだろうか。
演奏しているメンバーの佇まいが、なんかこうなんつうのこうあれなんだよね、あれ。
これから人生の終演まで、こういう曲がずっとバックグラウンドで静かに流れているような、そんな日々にしていきたいなぁと漠然と思ったんだったんだったん。

 

 

今更ながら、映画「BABY DRIVER」を観たのだが、なんかこうなんつうか、そんな自分の気持ちにジャストフィットしてスムーズインするような映画だった。

音楽の使い方がたまらなくイイ。
主人公の音楽への寄り添い方もヒジョーに共感できた。
タランティーノ以降からなのかな。
既成の曲をとても上手に使う監督が増えた気がする。
オリジナルのスコアではなく、ありものの曲で物語を彩る。
今はそういう流れなのだろう。
とてもイイと思う。
こういう音楽を前面に押し出した映画って、ある意味イイ音楽の伝道師的な役割を果たしていると思う。
素晴らしい。
そしてちょっと羨ましい。

 

 

 

それではそろそろ股旅。

 

 

 

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