夏のぬけがら

キャンプに行ってきた。
と言っても、ハードなものではなく、トイレシャワーエアコン付きのトレーラーハウスに泊まるというイージーモード。
妻さんと息子を連れてとなると、コレがベスト。
のんびり気ままに良い時間を過ごせた。
 
トレーラーハウスに泊まるのは憧れだった。
その憧れの根源はラッセ・ハルストレム監督の『ギルバートグレイプ』かも知れない。
あの映画を観た二十数年前から、ずっと憧れていたのかも知れない。
素敵なキャンプ場を見つけてくれた妻さんに感謝しなくては。
こういう場所や素敵なものを見つける彼女の感覚の鋭敏さには、いつも驚かされる。
息子もとても楽しんでいたし喜んでいた。
また行こう。
また行きたい。
 
そういえば昨夜、同じくラッセ・ハルストレムが監督した『僕のワンダフル・ライフ』という映画を観た。
五十年間で三度生まれ変わり、最愛の飼い主と再会する犬の話。
そんなバカなというのは簡単。
こういうファンタジーを「もしかしたらあるかもね〜いやあるよ!絶対あるってば!」と思える気持ちを持ち続けたいもんだ。
 
僕らがキャンプに行っている間、独りで留守番をしていた愛猫 すなすけ の帰宅後の妻さんへの甘えっぷりを見ていると、そう思わせるものを猫や犬は持っているなと感じる。
彼らのあのまっすぐな気持ちに胸を打たれるし、胸が熱くなるのである。
 
トレーラーハウスのポーチに干された息子の水遊び後の水着やTシャツを見てたら、夏の終わりを感じた。
多分この気持ちのこの感じを “もののあはれ” というのだろうと思った。
真島昌利先輩の『夏のぬけがら』が聴きたくなった。
私が高校三年のときから三十年、毎夏毎に聴きまくっている名作傑作アルバムだ。
 
でもこの日記を書きながら聴いているのは、cero の “Summer Soul” 。ああ気持ち良し。
この曲のPVに出てくる NISSAN ラシーン が素敵なのよね。
こういう物語を感じさせてくれるクルマが好きだ。
 
それでは股旅。

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