それが嬉しい

早朝、芝生に水を撒いてたら、何やら蠢く黒光りする物体を発見。オスのカブトムシだった。彼はどこから来てどこへ行こうとしていたのだろうか。少し弱っているようだったので、捕獲して息子が飼っている虫たちの仲間に入れてあげた。これがイイことなのか、そうではないことなのかはわからない。

一昨日、息子と虫捕りに行った。息子がノコギリクワガタのオスを見つけた。かなりの大きさだ。自分で見つけて自分で獲った大物。息子は興奮しまくっていた。

こういうとき。はて……自分はどうだったかな……と思いを巡らす。私が、初めてノコギリクワガタを獲ったとき、私はどう感じたのかな。そのとき一緒にいたのは誰かな。どんな天気で、どんな空気だったかな。グングン記憶が蘇ってくる。肌感、質感までクッキリと浮かび上がる。

小学二年生の息子と過ごしていると、そこに小学二年生だった自分が現れる。一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に驚いている。それが嬉しい。

話はガラリと変わる。

お客さんからレコードをいただいた。自分が持っていてもホコリをかぶるばかりだし、テッペーさんに渡せばちゃんと聴いてくれるんじゃないかと思って……と仰るので、ありがたく頂戴した。しかも、ちゃんと私の好みであろうアルバムばかりをナイスチョイスしてくれている。また、これで自分の幅と DOODLIN’ BARBER SHOP の奥行きを広げられそうだ。それが嬉しい。

今、読んでいる『ステップ』(重松清著)。まあ、面白いっちゃ面白いのだが、かつて重松清作品をもう読むのはやめようと思ったときの感覚が蘇って来たのを感じる。どうにもセリフがむず痒いのだ。ささっと読みやすく、ときには涙こぼれるときもあるのだが、あまり心には残らない。これはなんでなんかな。ライトでイージーな感じが嫌いなわけではない。むしろ好きなのにな。なんでだろ。

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