十四才

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている……

って何かの本に書いてあったけども、確かにそうかもと思う今日この頃なのです。

私がふとしたときに口ずさむ曲がいくつかあって、Paul McCartney の “No More Lonely Nights” 、Dennis DeYoung の “Desert Moon” 、The Alan Parsons Project の “ Don’t Answer Me” などがそうなんだけども、コレ全部中学生のときに夢中で聴いていた曲なのだ。

試験勉強や受験勉強で夜更かししてるとき、ぼんやり居間に出てきて、ぼんやりテレビをつけて、ぼんやり眺めていたのが、当時放送されてた『ベストヒット USA』や『ミュージックトマト』だったんだった。
この頃好きだった曲って今でもずっと好きだもの。
(邦楽だとTHE BLUE HEARTS、ARB、ショーケン、RCサクセション辺りかな)

男性の場合は13~16歳の間にリリースされた曲が、大人になってからの音楽の好みに大きな影響を与えるらしくて、確かにそう考えると、17歳になったときには、あれこれと理屈で考えて音楽を聴くようになってて、そのときの自分が痛々しくて恥ずかしくて、なんだか黒歴史的なものもあったりするのです。
(いやもちろん、今でも大好きな曲はいっぱいあるけども)

16歳までは “純” だったからなのだろうな、多分。
心の奥底にジンワリ横たわっている曲たちは、十四歳の頃のものが最も多いって感じます。
なんでかしら。

それで面白いのが、女性の場合は男性より少し早いことです。
女性は、11~14歳の時に聞いた音楽の影響が大きく、平均13歳の時にリリースされた曲が最も好きな音楽になるのだそうです。
全然、女子の気持ちなんてこれっぽっちもわからない自分だけども、コレは確かにそうかもなと思う。
なんかそうだったじゃないですか、中学生の頃って。
女子の方が、ちょっと先を行っている感じがあったじゃないですか。

ザ・ハイロウズもこう歌ってましたよ。

♪あの日の僕のレコードプレーヤーは
少しだけいばってこう言ったんだ 
いつでもどんな時でもスイッチを入れろよ
そん時は必ずおまえ 十四才にしてやるぜ♪

ふとした瞬間、口ずさむのはスイッチを入れているとき。
随分とオッサンになってしまったけども、それはとても喜ばしいことだけども、自分の中のどこかにまだまだ十四歳の頃の感性がまだ残っているのを感じる。

まあ、何が言いたいかっつーと、やはり音楽は素晴らしいということ。
ずっと聴いてきて良かった。
ずっと好きで良かった。
そういうこと。

股旅。

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