店と名盤と私

こんな音楽が流れてて、それがさりげなくキマッているような、そんな店に出来たらイイな……

なんて開店当初に妄想していたアルバムが三枚ありまして、このラテン・プレイボーイズの1stも、そのうちの一枚なのです。

いつの時代なのか、どこの国なのかわからないような、そんな店にしたいぜ!

なんて鼻息荒く掲げたコンセプトにドンピシャなこのアルバム。
あの頃の、ところ構わず熱くなりまくっていた自分を思い出すと顔から火が出るほど恥ずかしくて失神しちゃいそうですが、それも“若さ”の強みだよね〜と図々しく開き直ってみることにしました。
開き直り、それが五十路間近である床屋のオッサンの生きる道なのです。

ちなみに、後の二枚はトミー・ゲレロの『ソウルフード・タケリア』とベン・ハーパーの『バーン・トゥ・シャイン』というアルバムで、どちらも今も愛聴してますし、こんな音が似合う店にしたいって思いも燦々と燃え上がっております。
(来月リリース予定のベン・ハーパーの新譜が猛烈に楽しみでもあります)

近頃、この“似合う”って大事だよな〜と痛感させられることが多くなりました。
自分が抱く自分や自分の店のイメージと、他者が抱くイメージ。
これが乖離し過ぎないようにしなくてはな〜とぼんやり思っております。

そのギャップが味!

ってのも、ありっちゃありですが、それももういいかなと。
もう意外性はいいかなと。
いつの間にか二十代、三十代の頃とは真逆の考え方に行き着きました。
若かりし頃の痛々しさも全部抱きしめて。
面白いもんです。

股旅。

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