中古レコード屋のバラード

日頃お世話になりまくっている中古レコード屋は、自分が最も興奮する場所の一つなのですが、つい先日「いや待てよ……そうか!」と ふと気づいたことがあるのです。

「しめしめ、こんな名盤がこんな値段で!オレラッキー!」

だなんて小躍りしてみたが、よくよく考えてみれば、この傑作を手放した人が存在するわけでして……

それはつまり殆どの場合ポジティブな動機ではないんですよね。
お金のためだったり、引っ越しだったり、泣く泣く手放さなくてはならない状況だったり、持ち主が亡くなってしまったってこともあるでしょうしね。

でもですね。
僕が寂しいなと思うのは、「うん、これもう聴かないし、いらないや!」って展開というか場合と言いますかね。
見限るというか、卒業と言いますかね。

「この音楽はもう自分には必要ないんだ」

って理由で手放す。
しかもそれが青春の象徴のような音楽(僕の中では完全にパンクロックですが)だとね。
なんだか無性に悲しいなってね。
思ったんです。

それが、THE BLUE HEARTS だったり、銀杏BOYZ とか、グリーン・デイ とか、今までもこれからもずっと自分が好んで聴き続けてきたものが中古屋にズラッと並んでて、しかもそれが悲しいくらい安かったりすると余計にね「あ〜これを売った人の中では終わってしまったんだな〜。しかもそんな人がいっぱいいるんだな〜」ってね。
ちょっと胸に冷たい風がピューッと吹き抜けるんです。

ま、安くてありがたいって思いもあるんで、オアイコですが。

しょうもない話でごめんなさい。
秋が深まって来ましたね。
店のモミジシシガシラも紅葉し始めました。

それでは股旅。

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